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苦しみの先に楽あり? 心奮い立たせた洞爺湖マラソン
編集委員 吉田誠一

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2014/6/6 7:30
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2月の愛媛マラソンは序盤からゆったりとしたペースで進めたことで、かつてないほど楽にゴールすることができた。終盤、いつものように急激に失速することがなかった。

終盤の大きなアップダウンを乗り越え、ゴールした参加者

終盤の大きなアップダウンを乗り越え、ゴールした参加者

この感じでもう一度、走ってみたらどうだろう。そうだ、感覚を忘れないうちに試したほうがいい。というわけで、私は間もなく5月18日の洞爺湖マラソン(北海道)にエントリーしてしまった。そう、まさに「してしまった」のだ。これは例によって"衝動買い"の部類に入る。

終盤にあえぐ姿思い浮かぶ

衝動買いが、いい結果を生むことはまずない。失敗したなあ、ということになる。何しろ、私は昨年8月の北海道マラソンから数えると、2月までに計5本もフルマラソンをこなし、心身が疲弊していた。「しばらくマラソンは勘弁して」という精神状態になっていた。

洞爺湖マラソンのコースを見ると、終盤に大きなアップダウンがあり、けっこうタフ。これは間違いなく苦闘する。自分があえぐ姿が思い浮かんだ。航空券を払い戻せるのであれば、私は間違いなく北海道行きを回避していた。

しかし、不幸なことに払い戻しはできなかった。結局、お金を払って苦しみを買ったことになる。まあ、マラソンとはそういうものだ。かなりおかしな趣味かもしれない。

とにかく、まいったなあ、これは。何とかして気持ちを奮い立たせなくてはいけない。そうだ、洞爺湖マラソンは景観がいいそうではないか。何しろ、洞爺湖をぐるりと1周するのだ。気持ちがいいに違いない、と必死になって自分に言い聞かせ、北海道に向かった。やはり変だぞ、マラソンという趣味は。

マラソンコースは洞爺湖を反時計回りに1周する

マラソンコースは洞爺湖を反時計回りに1周する

確かに景観は素晴らしかった。大会前日は強風が吹き、真冬と感じるくらい冷え込んだが、当日スタート前にはちょうど風が収まり、陽光が差し始めた。こんな気持ちのいいコースはめったに走れるものではない。

まあ、のんびりいこう。いつまでも「きっと苦しくなるに違いない」と思っていたのでは、何の得もない。「いやあ、最高に気分がいい」と思わなくてはいけない。人生とはそういうものだ。

「最高」「最高」とつぶやいていると、本当に最高の気分になる。人間とはそういうもので、かなりよくできている。愚かといってもいいのかもしれないが……。

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