2018年12月14日(金)

ゴルフクラブ、グリップ多様化時代の留意点
クラブデザイナー 喜多和生

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2014/6/5 7:00
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グリップはクラブと人間をつなぐ重要な部品です。ヘッドの挙動、シャフトのしなり、打球感……。こうした情報をゴルファーはグリップを通して感じています。ですから、グリップひとつでクラブの印象は変わってきます。事実、グリップを変えただけでスイングががらっと変わるケースも珍しくありません。

グリップはクラブと人間をつなぐ重要な部品

グリップはクラブと人間をつなぐ重要な部品

色のバリエーション豊富に

かつてはグリップといえば黒一色でしたが、最近は色のバリエーションが豊富になりました。シャフトがカラフルになったことに伴い、いろいろな表情のクラブが作れます。ゴルファーも「自分だけの1本」へのこだわりが強くなって、ファッションとしても楽しめるようになったメリットは大きいと思います。

もう一つ、グリップで大きく変わったのは材質。かつてはゴムから作られていましたが、いまでは合成樹脂などいろいろな素材が使われています。クラブを作る側からみると、この変化はとても大きいです。

グリップは金型にゴムや樹脂を流し込んで作ります。ゴムの場合は金型から取り出したあと、はみ出したゴム(いわゆるバリ)を取り除くため研磨しなければなりません。このため、3~4グラム程度の重量のバラツキが当たり前でした。しかし、合成樹脂はこの手間がかかりません。ですから、バラツキを2グラム以下にまで抑えることができます。

最近のグリップはカラフルになり、デザインパターンや素材も充実している

最近のグリップはカラフルになり、デザインパターンや素材も充実している

同じモデルで同じ重量ない?

さらに、ゴムは生産ロットごとに重量が異なるケースがありました。季節によって天然ゴム採取の条件が違うからで、例えば「春に入荷したロットは重いが、夏のロットは軽い」ということもありました。極端な場合、同じモデルで同じ重量のグリップが見つからない、というケースも起きていたのです。

合成樹脂は金型の細かいデザインも再現できるので、金型のパターンを変えて握ったときのフィーリングの異なる種類を簡単に作れます。同じデザインでもゴムに比べて合成樹脂は金型パターンの「角(かど)」がはっきり出るため、握った感じは変わってきます。

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