あてにならぬ坪単価 戸建て購入で泣かない心得
予算オーバー、付帯工事や商談に注意

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2014/5/24 7:00
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モデルハウスでは営業マンから連絡先や家づくりの検討状況について記入を求められるが、安易に応じないほうがいい。アンケートを取った営業マンが商談の担当になる会社が多いからだ。住宅営業の経験があり不動産仲介を手掛ける、しあわせな家(横浜市)の山田篤代表取締役は「同じ住宅メーカーでも営業マンは玉石混交。説明を聞いて、気に入らなければ日を改めたほうがいい」と助言する。

■本音の八掛けを

相性のよさそうな営業マンが見つかって商談に入っても「本当の予算の八掛けくらいを伝えたほうがいい」(市村氏)。ほとんどのモデルハウスは見栄えがよく豪華なオプション仕様で建てられる。モデルハウスのイメージが強いと、見積もりのベースとなる標準仕様では物足りなく感じ、予算が膨らみやすくなる。

良品計画の住宅子会社、MUJI HOUSE(東京・豊島)が本体工事の価格と仕様をすべて表示する規格住宅「無印良品の家」を売り出すなど、一戸建て住宅でも価格の分かりやすさを重視する住宅メーカーが出てきた。ただし自由設計をうたう注文住宅を建てるなら、価格をめぐって営業マンとの多少の駆け引きは避けて通れない。

初めての家づくりで専門知識がない人には荷が重いが、市村氏は「数千万円の買い物なのだから、格好を付けて『いい人』になってはいけない。見積書などで分からない項目はすべて説明を求めて『うるさい人』と思われるくらいがちょうどいい」と心構えを説く。(表悟志)

■建築士に事前相談、理想に近い家
 「豪華なオプションだらけで間取りも現実的でなかった」。住宅展示場のモデルハウスを見学した埼玉県の団体職員、三沢大輔さん(仮名、38)はこう話す。そこで住宅雑誌で見つけた一般財団法人、住まいづくりナビセンター(東京・中央)を訪問。同センターは現役で住宅設計に関わる1級建築士が中立的な立場で相談に応じる。
 三沢さんは3回の面談で家づくりの計画書をまとめる5000円のプログラムを利用した。「資金計画から具体的な設計アイデアまで幅広い助言をもらえた」と振り返る。計画書を元に地元の住宅メーカーと契約し、理想に近い家を手に入れることができたという。

[日本経済新聞朝刊2014年5月21日付]

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