あてにならぬ坪単価 戸建て購入で泣かない心得
予算オーバー、付帯工事や商談に注意

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2014/5/24 7:00
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 一戸建て住宅を建てる人がまず気になるのが、どのくらいの予算でどんな家が建つのかだろう。ところが住宅展示場に出掛けると、肝心の価格がよく分からないまま熱心な営業を受けることがある。価格表示などの業界ルールがない注文住宅の商談は容易ではない。建築費が予想外に膨らんで家計に影響が出ないよう予算づくりの基礎を知っておきたい。

「大手住宅メーカーだから安心だし、妻が気に入ったから契約したんですが……」。東京都内で自宅を新築中の会社員、田中博さん(仮名、64)にとって「800万円の予算オーバー」は唯一の誤算だった。親の代からの家で暮らしてきた田中さん夫婦にとって家づくりは初めての経験。当初考えていた建て替え予算は2000万円だったが、なぜ4割も増えたのだろうか。

■価格明示されず

田中さん夫婦が予算づくりの目安にしたのは、家の床面積1坪(3.3平方メートル)当たりの単価だった。妻の恵子さん(同、63)が建築関係の仕事をしている兄から「坪単価は80万円くらい」と聞いており、これにおよその床面積25坪を掛けて2000万円としたが「想定していなかった地盤改良や外構工事に結構お金がかかった」(恵子さん)と振り返る。

一戸建て住宅は本体工事だけでなく、本体に電気やガス、上下水道をつないだり、門扉や塀など外構を設置したりする付帯工事が欠かせない。不動産登記や火災保険料といった諸費用もかかる。リクルート住まいカンパニー(東京・千代田)の中谷明日香氏によると「本体工事が7割、付帯工事が2割、諸費用が1割がおおまかな目安」だが、地盤改良などで付帯工事費が膨らむことが少なくない。

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