軽スポーツ車試乗「かっ飛び感」 馬力に不満も

(1/2ページ)
2014/5/25 7:00
保存
共有
印刷
その他

若者を中心に「クルマ離れ」が進み、その対応に知恵を絞る自動車業界。燃費の良さや低価格を強みにしていた軽規格の自動車分野に、「走り」の要素を加えたスポーツ車を投入する動きが出てきた。軽スポーツ車は市場活性化の呼び水になるのか。記者が最新の軽スポーツ車を試乗した。

■自分好みの色にカスタマイズ

5月上旬の週末、場所は起伏もカーブも多い箱根周辺のレーシングコース。軽規格のスポーツ車である2代目「コペン」の発売を6月に控えてダイハツ工業は、この難コースを貸し切って一般ユーザー向けに試乗会を開いた。初代コペンが生産終了してから約2年になる。

公募で選ばれた20~60歳代の男女約100人が試乗会に集まった。参加費約5000円と有料にもかかわらず、初代コペンのオーナーらの関心は高く、参加のための抽選倍率は約7倍に上ったという。

ダイハツが新型スポーツ車の試乗会。箱根の難コースで走りを体感

ダイハツが新型スポーツ車の試乗会。箱根の難コースで走りを体感

運転席に座って、まず目を引いたのが正面のインパネ部のシンプルなデザイン。スピードメーターなど車の走行に必要な計器類だけが並ぶ。アクセルやブレーキのペダルがある足元のスペースは思った以上に狭く、スポーツ車らしい造りだと感じた。

軽自動車はエンジンが小さくタイヤも細いため、高速走行に向いていないとの印象を抱きがちだ。しかし、試乗会に参加したドライバーからは「カーブのコーナリングが安定していて、これが軽自動車なのかと驚いた」との声が多く聞かれた。ボンネットなどの外装部品を交換し、自分好みの色やデザインの車にカスタマイズできる工夫も好評なようだ。試乗した10人に100点満点で評価してもらったところ、大半が「90~80点」と採点、最低点でも「75点」だった。

一方で、「パワーが物足りない。急角度の厳しい上り坂で加速しづらい」との指摘もあった。2代目の新型モデルは、スポーツ車らしい車体前部のシャープなデザインが特徴だが、20歳代の女性は「初代コペンの丸みがある前部が好きだった」と話していた。

ダイハツが新車の発売前に、こうした一般ユーザー向けの試乗会を開くのは初めての試み。コペン開発責任者の藤下修氏は「若者のクルマ離れが指摘される中、車の楽しさを訴えたかった」と試乗会の狙いを説明した。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]