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リラックスして走る原動力は「おなか」にあり
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2014/5/23 7:00
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走っているときに「リラックスして!」と声を掛けられたことがあるランナーは多いのではないでしょうか。練習会でコーチから、あるいはレース中に沿道の応援の人から。私自身も指導中に最も多く口にする言葉の一つは「リラックス」です。それだけリラックスすることが必要な、すなわち力んでしまっているランナーが多いのだといえます。

上体を中心に力み、楽な走りを妨げ

写真1 首筋・肩まわりにかけて硬直、二の腕と肘を抱え込む悪いフォーム

写真1 首筋・肩まわりにかけて硬直、二の腕と肘を抱え込む悪いフォーム

ところが声を掛けられたランナーは「自分は今、力んでいるのかな」と何となく分かるものの、どこがどのように力んでしまっているのかはなかなか実感できないものです。レース中に撮影された写真を見たときに「自分はこんな走り方をしていたのか」と驚く人がたくさんいます。

力みが出ることが目立つのは、レース終盤や上り坂を上り切った直後、インターバルやタイムトライアルなどのスピード練習で苦しくなったときです。今回はランナーの皆さんに自身の力みに気付いてもらい、どこをどうすればリラックスした走りになるのかを紹介します。

ランニング中の力みの主な症状は次のようなものです。「肩が上がり首筋・肩まわりにかけて硬直する」「二の腕と肘を抱え込むような形になる」「左右両方の肩が固まる」「背筋がのけ反る」「顎が上がる」。上体を中心に力んでしまい、楽に走れるフォームになっていません。

走りながら両肩・鎖骨を上下

肩が上がって首筋や肩まわりにかけて硬直したままだと、肋骨の中にある肺の伸縮が制約されてしまいます。大きく使うことができず、深い呼吸の妨げになります。こうした状態を解きほぐすために、走りながら両肩と鎖骨を上下させる動きを取り入れてみましょう。

二の腕と肘を抱え込むような形になって、腕がほとんど振れていないフォームも見受けます。そんなランナーには「腕を下げて」とよくアドバイスしますが、肘の角度も狭めすぎずブーメランのように少しゆったり広くしてください。肩・肘の位置ともに低いポジションで腕振りするよう心掛けます。

これら2つの症状が表れた悪いフォームが写真1。苦しくなったときだけでなく日ごろからこのような走り方のランナーも少なくないようです。レース写真などで見る自身のフォームはこんなふうになっていないでしょうか。

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