2019年1月20日(日)

LCC 消える勝ち組 ピーチ、最大2000便減便

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2014/5/4 7:00
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ANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーションは5~10月に最大2088便を減便する。病気やけがで機長が不足し、夏場に予定した増便計画をほぼそっくり取り下げた。国内LCC3社の中で唯一の勝ち組と言われてきたピーチの失速は、日本のLCC市場全体にも影を落とし始めている。

■後見役ANAも余裕なし

「支援と言われてもね。ファイアウオールや従業員感情もあるし、基本は彼らが自力で解決しないといけない問題だ」

ピーチが引き起こした機長不足問題について、ANA首脳陣の歯切れは悪い。ANAはピーチに38.67%を出資する筆頭株主で、経営陣を送り込んではいるものの、発足以来、経営への関与を極力避けてきたためだ。

大株主に遠慮して路線計画を立てていたのでは成長を損なう恐れがある。このためピーチは自主自立の経営を掲げ、全日本空輸と競合する路線にも積極的に参入。資本関係はあるが、従業員らは互いをライバルと認識し、それがANAグループ全体の競争力の向上にもつながった。

ANAには2013年3月末時点で2061人のパイロットが所属しており、ピーチを危機から救うのは容易に思える。しかし、ANAは16年度までに国際線の運航規模を13年度に比べ45%増やす計画で、実は後見役のANAにもあまり余裕はない。むしろ将来のパイロット不足に備え、今年度から勤務体系を見直して平均乗務時間を延ばしているほどだ。

そこに突如として降ってわいた機長不足問題は、ANAグループの「両輪経営」を大きくきしませている。実はピーチが大規模減便の緊急記者会見を開いた時刻には、ANAは10年ぶりに刷新する新制服のお披露目会を開いていた。ANAの事務方は直前までピーチの動きを把握しておらず、ピーチが大株主の晴れの場に水を差す形になった。

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