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大リーグ、ビデオ判定拡大 誤審防止へ試行錯誤

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2014/4/20 7:00
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米大リーグは今季、インスタント・リプレー(ビデオ判定)の適用を大幅に拡大した。これまで本塁打などに対象が限定されていたが、封殺や死球などプレーの90%まで判定の正否を確認できるよう範囲を広げた。選手も好意的に受け止めている。誤審を防ごうと始まった今回の試みだが、ビデオ判定の結果に相手チームの監督が猛抗議する想定外の事態も起きている。

ルール作りに加わった大御所2人

映像で見ると明らかに誤審ではないかというケースは、これまでも少なからずあった。球場でその映像は流れても、審判の権限が強い大リーグでは少しでも監督らが抗議すれば即退場処分となる。このため監督や選手たちの不満が高まっており、ビデオ判定の適用拡大は全30球団が賛同し、今年1月に決まった。

「試合のあり方を変える」と大リーグ機構(MLB)のバド・セリグ・コミッショナー。映像技術が飛躍的に発展した今日、選手会はもちろん、審判協会も同意した。ルール作りには、元ヤンキース監督のジョー・トーリ氏、元カージナルス監督のトニー・ラルーサ氏ら誰もが敬意を表す大御所2人も加わった。

封殺プレー、外野手のフライの捕球、死球、観客席のファンによる打球への妨害……。球審のストライク・ボールの判定は対象外だが、今回のビデオ判定拡大によって主だったプレーは含まれるようになった。

仕組みはこうだ。対戦する球団はそれぞれビデオ判定を求める「チャレンジ権」を六回までに1度行使できる。行使して判定が覆らなかった場合はこの権利を失い、覆ればもう1度行使できる。七回以降については、ビデオ判定するどうかを責任審判が判断する。

「今まで何百本あったことか…」

開幕して半月ほどたった15日時点で、チャレンジ権が93回行使され、33回は審判の判定通りと確認された。一方、判定が覆った回数も同じく33回あった。26回はどちらとも証明できる映像がなく、審判の判定が有効になった。残りの1回は記録を取るために使われたという。

「いいと思うよ。今までどうしようもなかったからね。ダメでもすっきりする」とはヤンキースのジラルディ監督。アウトの判定が覆り、4日のブルージェイズ戦で内野安打を得たイチローも、「何千本とはいわないけれど、今まで何百本(安打を損したことが)あったことか……」。

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