さらば大量輸送時代 ジャンボ最終便、羽田に到着

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2014/3/31 18:13
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JALの場合、法的整理に追い込まれたことも手伝って747の前倒し退役を再建の柱の1つに掲げ、11年3月に全機を引退させた。747は「まだ十分飛べる」としていたANAも、運航コストを抑えるべくエンジン2基の大型機777や中型機の767、787への更新を進めた。

今後日本では、747や777のような大型機主体から、中・小型機主体の運航へとシフトがさらに進みそうだ。747退役に先立つ27日、ANAグループは70機にわたる飛行機の発注を発表。次世代大型機としてボーイング777-9Xを20機購入する一方で、787を主力機に据える姿勢を鮮明にした。現行の最新鋭中型機である787を、発注・納入済みの分と合わせて80機まで買い増す。ピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンなど、近年勢力を急拡大している格安航空会社(LCC)も運航効率重視でエアバス320型機などの小型機を大量導入している。

■大型機需要がなくなるわけではない

最終日の那覇行きの機内でサービスをする客室乗務員(31日午前)

最終日の那覇行きの機内でサービスをする客室乗務員(31日午前)

最終便の飛行記録が藤村弘機長(右)から篠辺修社長(左)に手渡され、ANAのボーイング747型機はすべての営業運航を終えた(31日午後、羽田空港)

最終便の飛行記録が藤村弘機長(右)から篠辺修社長(左)に手渡され、ANAのボーイング747型機はすべての営業運航を終えた(31日午後、羽田空港)

一時代を築いた747。機内の広さや揺れの少なさなど、大型機ならではの利点もある。こうしたことから、引退フライトのNH126便の機内では残念がる乗客も少なくなかった。

もちろん大型機が世界の空から消え去るわけではない。747の後継として777が各国の主要航空会社に採用されているほか、日本貨物航空や独ルフトハンザは747の最新型であるボーイング747-8型機を運航している。総2階建てのエアバス380型機もシンガポール航空やアラブ首長国連邦のエミレーツ航空などが運航中だ。スカイマークも年内をめどに380を導入し、成田-ニューヨーク線に就航させる計画を持つ。

もしかしたら将来、再び主力を大型機にしようとの揺り戻しが起こるかもしれない。2020年代半ばには羽田・成田合わせて75万回の発着枠を使い切ると国土交通省では試算しているからだ。20年には東京五輪が開かれることもあり、政府は訪日する外国人観光客を今の2倍となる2000万人に引き上げる目標を掲げる。彼らをスムーズに迎入れるには、ジャンボ級の航空機の力を借りる必要が出てきてもおかしくない。

(電子報道部 金子寛人)

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