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前評判高いダルビッシュ、最優秀投手賞への課題
スポーツライター 杉浦大介

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2014/3/17 7:00
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2014年シーズンの開幕が近づき、米メディアでチームの順位や個人賞の予想などが盛んに行われ始めている。アメリカン・リーグの投手部門ではレンジャーズのエース、ダルビッシュ有の評価が抜群に高い。メジャー3年目の今季、日本球界出身投手で初のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)獲得はなるか。そして、そのためにはどのような課題を克服しなければならないのか。

最多受賞、クレメンスの7回

サイ・ヤング賞はそのシーズンで最も優れていたと認められる投手に送られる個人賞である。いわゆる投手のMVP。勝敗数、先発数、投球回数など多くの項目で史上最高の数字を残したサイ・ヤングの栄誉を称えて1956年に創設され、日本でいえば沢村賞に近いという指摘がよくされる。

歴代最多受賞はロジャー・クレメンスの7回。連続受賞記録保持者は4年連続で受賞したグレッグ・マダックス、ランディ・ジョンソン。近年の受賞者を見ても、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジャスティン・バーランダー(タイガース)、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、ロイ・ハラデイ(フィリーズ)、デビッド・プライス(レイズ)らそうそうたるメンバーが名を連ねており、投手にとってまさに最高の勲章である。

バーランダーら上回る高評価

そして、この栄誉あるサイ・ヤング賞候補として、今季のア・リーグではダルビッシュの名前が挙げられることが非常に多い。スポーツ・イラストレイテッド誌電子版は、昨年11月の時点ですでに14年の候補トップにダルビッシュをランクしていた。2位バーランダー、3位クリス・セール(ホワイトソックス)ら好投手を上回り最有力扱いされているのだから、その評価の高さがうかがえる。

「昨季のダルビッシュの277奪三振数は、04年にジョンソンがマークした290奪三振以来の多さだった。規定投球回数に達した投手で、ダルビッシュを上回る奪三振率を残しているのはケリー・ウッド(1998年)、ペドロ・マルチネス(1999年)、ジョンソン(計6度記録)だけ。そして昨年のダルビッシュは1試合14奪三振を5度もマークしたが、シーズン中にそれより多くマークしたのはジョンソンとノーラン・ライアンだけ。28歳となる14年、ダルビッシュがさらに進歩しても不思議ではない」

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