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ポスト・ジーター、次の「米メジャーの顔」は誰か
スポーツライター 杉浦大介

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2014/3/3 7:00
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長くヤンキースの象徴として活躍してきたデレク・ジーターが、キャンプ入りを前に2014年シーズン限りの引退を表明した。昨季、抑えの切り札であるマリアノ・リベラが華やかにフィールドを去ったのに続き、今季はジーターが各地で祝福される「引退ツアー」の様相を呈することになりそう。それと同時に、米メジャーの顔として君臨してきたスーパースターの引退により、今後はその後継者探しにも注目が集まる。ジーター後の米球界のシンボルとなる選手は現れるのだろうか。

歴史に残る記録、屈指の名遊撃手

「ニューヨークでプレーして20年目、マイナー時代まで含めれば23年間もプレーしてきて、もう十分にやった、何かほかのこともやってみたいと思うようになった。ただ、もう1年残っていることを忘れてほしくない」

2月19日にキャンプ地のフロリダ州タンパでで行った引退発表会見で、ジーターはこう語った。その言葉通り、まだ長いシーズンを1年残しているとあって、本人が感情的になる光景はなかった。それでもヤンキースのほぼすべての主力メンバーが会見に出席したことからも、ジーターの存在の大きさが垣間見えた。

1995年5月にメジャーデビューしたジーターは、翌年から正遊撃手として定着。それ以降の18年間のうち12シーズンで打率3割以上をマークし、オールスターにも13度選出されるなど、屈指の名遊撃手として活躍してきた。

エゴ捨て、チームプレーに徹する

09年9月にはルー・ゲーリッグの持っていた球団最多安打記録を更新し、11年7月にはヤンキース史上初の3000本安打にも到達。遊撃手としての通算安打も史上最多であり、記録の面でも歴史に残る選手である。

こうした成績以上にジーターの名を有名にしたのは、メジャーが誇る名門球団のリーダーとして、チームプレーに徹し続けてきたことだった。エゴを捨て、勝利だけを追いかけ、スキャンダルにも無縁。長いキャリアの中では、ゲーリー・シェフィールドのようなクセの強い選手からも尊敬を集め、松井秀喜、イチローら日本人選手とも固い絆を結んだ。

ジーターがデビューした翌96年から、ヤンキースの黄金期が始まったことは偶然ではない。以降の18年間で16度もプレーオフに進出し、チャンピオンリングも5つ獲得。その過程で様々な名シーンを演出し、「歴代有数のクラッチプレーヤー」として認められてきた。

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