2017年11月24日(金)

フィギュア・リプニツカヤ 主役、次は譲らない

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2014/2/23付
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 2個目の金メダルのシナリオは描けていたはずだった。

団体の金に貢献したが、個人では5位にとどまったリプニツカヤ=写真 柏原敬樹

団体の金に貢献したが、個人では5位にとどまったリプニツカヤ=写真 柏原敬樹

 フィギュアスケートのロシアの新星、ユリア・リプニツカヤ。着実に決める高難度の2連続3回転ジャンプ、1本のろうそくをイメージした芸術性の高い「キャンドルスピン」を武器に、今季はグランプリ(GP)シリーズ2連勝、昨年12月のGPファイナルでも浅田真央(中京大)に次ぐ2位につけた。

一躍メダル候補、国民の期待も熱く

 ただ、五輪のメダル争いでいえば、この時点ではまだ伏兵扱いだった。ストーリー性のあるプログラムを演じる表現力は高い評価を受ける一方、ジュニアのイメージも拭えなかった。ところが年が明けた1月の欧州選手権で今季世界最高(当時)の合計209.72点で初優勝を飾ると一躍メダル候補となった。

 五輪の団体戦では女子ショートプログラム(SP)とフリーに出場、ともに自己ベストを更新する1位。参考記録ながら合計214.41点の高得点をたたき出した。「ロシアの今大会初の金メダルに貢献できて、とても幸せな気分」と達成感に満ちあふれた。

 ロシアの「皇帝」エフゲニー・プルシェンコが男子シングルを棄権、引退を表明したことで、ニューヒロインへの国民の期待はヒートアップした。ブックメーカーもリプニツカヤを金メダル候補ナンバーワンに推した。

 ここまでは絵に描いたようなサクセスストーリーだが、フィギュア大国、ロシアが唯一獲得していなかった女子シングル金メダルの夢を一身に背負い込むことになったころからきしみが生じる。

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