2017年11月18日(土)

アルペン回転、歴史的難コースは必要だったか

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2014/2/23付
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 私は現役時代にワールドカップ(W杯)などを通じて色々なコースを見て、体験してきた。そのなかでも、22日のアルペン男子回転での2本目は最も難しいコース設定だった。歴史的といっても過言ではないほど、難度の高いセッティングだった。

 気温が高い割に雪質はそこまで軟らかくはならなかったが、シャーベット状にはなっていた。掘られた雪面に、選手が足をすくわれる場面もあった。だが、レースの行方を左右するとみられていた雪質よりも、あのトリッキーな旗門設定のほうがコースアウト続出の主因だ。

2本目、半数弱がコースアウト

 2本目に臨んだ77人のうち、ゴールできたのは43人だけだった。半数弱の34人がコースアウトした。とくに第1シード(上位15人)のパンテュロー(フランス)とノイロイター(ドイツ)、大回転金メダリストのリゲティ(米国)と、実力者が3人連続でコースにのみ込まれたのは信じがたい光景だった。1本目の旗門設定やレース内容を忘れてしまうほどのインパクトがあった。

 湯浅直樹(スポーツアルペンク)と佐々木明(ICI石井スポーツ)の日本勢2人を含めた多くの選手がコース前半でいきなりコースアウトした。スタート直後から直線的な旗門が2つ続く「ヘアピン」の後に、2本が横に並ぶ「オープンゲート」を1つ挟んで、またヘアピンが出現する。大半の選手が練習でもやったことがないと思われる設定だった。

 オープンゲートと2つ目のヘアピンの距離が短く、振り幅もきつい。1つ目のヘアピンでスピードに乗ってオープンゲートを通過すると、すぐ急激なターンを要する。スピードが出ている状態での急ターンが困難なのは当然で、旗門に入れない選手が続出した。まさに「鬼門」だった。

ゴールまで気を抜ける箇所なし

 ここ以外にも大きなターンが必要だったり、スピードに乗ったりした後に急に旗門の間隔が細かくなる設定が連続していた。普通ならスピードをつなぐことだけに集中できる、一息つく地点が必ずあるものだが、今回の2本目に関してはスタートからゴールまで気を抜けるところは全くなかった。

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