2017年11月22日(水)

複合ニッポン、奇襲強いられた“薄さ”

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2014/2/22 7:00
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 個人ノーマルヒルで渡部暁斗(北野建設)が20年ぶりのメダルを獲得、復活ののろしをあげた複合ニッポンだが、団体戦では層の薄さがあらわになった。4年後に向けては課題も多い。

飛躍で渡部暁を1番手にする賭けに出た日本だが、一発大ホームランとはならず=写真 柏原敬樹

飛躍で渡部暁を1番手にする賭けに出た日本だが、一発大ホームランとはならず=写真 柏原敬樹

 複合競技の初戦となった個人ノーマルヒルの日本勢の飛躍をみて、団体戦への期待が高まった。渡部暁が2位、加藤大平(札幌ノルディッククラブ)が4位、渡部善斗(早大)が10位、永井秀昭(岐阜日野自動車)が14位。

 これなら前半のジャンプでトップに立てて、トップに立てれば、後半距離でもドイツ、ノルウェーの2強に食い下がることができて渡部暁のアンカー勝負に持ち込める、という皮算用が私の頭をかすめた。

距離のレベル向上、独走ほとんどなく

 団体戦の実際のレースをみておわかりだと思うが、現在の複合のレースではどこかが抜け出して独走になるケースはほとんどない。ノルウェー勢のように走力があって飛び出すスピードを持っていても、あえて集団のなかで慎重にレースを運ぶ。距離のレベルが全体にレベルアップするなかで、ゴール前のスプリントで勝負が決まるケースがほとんどになってきたからだ。

 団体戦での私の夢はあっけなく消えた。前半飛躍は6位。ソチのジャンプ台との相性もぴったりだった加藤が個人ラージヒルで負傷し、離脱したのが痛かった。

 湊祐介(東京美装)を加えての戦いとなった日本はイチかバチかの賭けに出た。一番飛べるジャンパーを普通は最後の組に回すのだが、渡部暁をトップもってきた。ここで一発大ホームランをみせて、各国の動揺を誘い、日本チーム全体を勇気づけようという作戦だ。

半分成功、半分失敗のイチかバチか策

 結論から言うと、作戦は半分成功し、半分失敗した。渡部暁は追い風のなか128メートルを飛び、1人目グループのなかではトップに立った。しかし、日本が望んでいたのは場外ホームランのような一発で、そこには届かなかった。

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