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ルール&マナー マナーの小道(28) クラブ収納、思わぬ迷惑に

スロープレー撲滅には乗用カートの動かし方がポイントになることは、以前このコーナーでも紹介した(「マナーの小道(12) スマートなカート操作でスロープレー撲滅」)。もちろん安全第一だが、基本は「前へ。少しでも前へ」で、プレーヤーがカートを追いかけるようにカートを動かすことが望ましい。ところが「カートを動かしたくても動かせない」というシーンにしばしば出くわす。その代表が、「プレーヤーがクラブをバッグに出し入れしている」シーンだ。

誰かがクラブを戻している間はカートを前に出せない。この時間がバカにならない

ご存知のようにキャディーバッグに入っているクラブを引き出すのは、比較的簡単だ。しかし、クラブを入れようとすると意外に手間取ることがある。グリップ同士がバッグの中で交錯して、お互いに干渉するからだ。

バッグ内の分割コーナーに入っているクラブをひとまとめにして、ちょっと引き出して、絡まったグリップを解いてやれば、すんなり入る。だが、「無理やり入れようと押し込む」と最悪だ。焦れば焦るほど、クラブは入ってくれない。グリップ同士がバッグ内でぶつかり合って、傷んでしまうこともある。

ティーショットが一番飛ばなかった人の位置でカートを停止させているときに、こうした場面が見受けられがちだ。「近くにカートがあるから、まずクラブをバッグに戻そう」という気持ちが先行するのだろう。その心理もわからないではないが、バッグに戻すならスッと一発で戻せる錬度が必要だ。

見ているとわかるが、上級者は何本もクラブを持っていかないし、バッグに戻すときも、ネックを持って、シャフトをまっすぐに一発で入れる。流れるような動作でカッコイイ。初心者では、なかなかああはいかない。フェースについた泥を落とそうとブラシでこすったり、ヘッドカバーをつけようとしたりして、さらに時間を食うというありさまだ。

プレーの進行から見ると、クラブをガチャガチャやっている時間がバカにならない。1人ならまだ我慢できるが、2人がクラブの収納で手間取っていると、すぐ10~20秒かかってしまう。カートが十分に前に進んだところならまだしも、一番飛ばなかったプレーヤーに合わせて止めた場所でモタモタしていると、いっこうにカートが進まず、時間を無駄にしてしまうことになる。

「まずクラブをしまってから、カートに乗る」が定着しているようだが、プレーの進行具合に合わせて柔軟に対応したいものだ

「たかが10秒くらい」と思うことなかれ。2人くらいがクラブをガチャガチャやっていて、カートを前に動かせないでいるうちに、「時間+距離」のロスが発生する。これが積み重なると、あっという間に2~3分の遅れになってしまう。

これを防ぐには「ショットを打ち終わったら、クラブを持ったままカートに乗って前へ出す」ことだ。次の停止地点で降りて、ゆっくりキャディーバッグに戻せばよい。そして、次のショットで使うクラブを抜く。バッグ内はその分だけ余裕があるから、クラブを戻しやすいというメリットもある。

クラブの出し入れを軽く見てはいけない。ボールや目標に向けての集中度を高めていく、大切なプロセスなのだ。「バッグの中のクラブを抜く瞬間から、ショットのルーティーンが始まる」というプロがいるくらいだ。プロ並みの優雅な所作ができるようになるまでは、まず時間短縮を第一に考えたいものだ。

 プロや上級者の小粋なしぐさやマナーに「こんな人となら一緒に回りたい」と思わされることがありますね。同伴者として好ましく、コースを傷めないゴルファーであるための心の"スタンス"を考えていきましょう。

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