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熊崎新コミッショナー「スピード感持ち立ち向かう」

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2014/3/7 7:00
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 ポスティング制度の更新時にみられた日米間のすれ違いなど、順風満帆とはいかない日本プロ野球界。第13代コミッショナーに就任した検察OBの熊崎勝彦氏(72)に、今後のかじ取りについて聞いた。

コミッショナーに就任した熊崎勝彦氏。「統一球問題もつぶさにみてきた」

コミッショナーに就任した熊崎勝彦氏。「統一球問題もつぶさにみてきた」

――迷った末のコミッショナー就任だった。

最初はコミッショナー代行という話も出たと思うが、それすら寝耳に水で予想もしておらず、家族も反対だった。検察で長年、大げさにいえば社会のため、お国のために働いてきたし、これからはもう気楽にやっていこうと思っていたので、正直戸惑った。

最終的な決め手になったのは「これは運命だ」と思ったこと。検察で金丸さん(金丸信・元自民党副総裁)の事件の主任兼取り調べを引き受けたときは検察に逆風が吹いていた。あのときもちゅうちょした。そんなリスクをなぜ今更、という意見もあったが、これは断れないと。迷ったが、お引き受けした。

コミッショナーの話についても、なにか運命的なものを感じた。ここで「私はやりませんよ」ということが、何か自分が無責任なように思えた。9年あまり、コミッショナー顧問として手伝わせていただいた。その延長線上にあることなのだから、自分でできることは精いっぱいつくさなければと思った。

――プロ野球界を熟知していればこそ、悩んだ。

各球団のキャンプを精力的にみて回る(楽天の沖縄・久米島キャンプ)=共同

各球団のキャンプを精力的にみて回る(楽天の沖縄・久米島キャンプ)=共同

やっぱり大変だなと、相当苦労するな、と。長いあいだ顧問をやっていて肌で感じてきた。何も知らないできた方が、ある意味楽だっただろう。統一球問題なども、つぶさにみてきたからね。でも結局最後はこれは私に課された運命かもしれないと。私に課せられた最後のご奉公だと。

根来さん(泰周氏、第11代コミッショナー)も言っておられた。「私が就任したときは雨だった。途中から曇りになり、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝して、ちょっとは晴れたかな。コミッショナーをしていて唯一よかったのはあれくらいだったかな」と。やっぱりこの仕事は大変だ。それは痛いほどわかっていた。だから私も引き受けるに際しては腹をくくった。

検察で捜査を指揮するなかで、進むも地獄、退くも地獄という局面に立つことがあった。捜査は生き物だ。政治家の大物の方に対して迫っていくときなど、修羅場になる。そういう現場で生きてきた。私はエリートではないし、楽をしてポンポンときたわけではないから、そういう苦労に対する忍耐力はひょっとするとあるかもしれない。

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