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今季女子ゴルフ 森田・横峯、開幕ダッシュなるか

ゴルフライター 月橋文美

昨季終盤は、逆転に次ぐ逆転の賞金女王争いで大いに盛り上がった国内女子ゴルフツアー。新シーズンのレギュラーツアーはまたも試合数が1つ増加し、年間37戦が行われる予定だ。各選手のモチベーションもますます上がり、さらなる熱い戦いが期待されるところ。今季の主役を張るのは誰か。

長年トップを維持、信頼感ある横峯

ソチ五輪が終わって一息つく3月7日、今年も国内女子ツアーが沖縄のダイキンオーキッド・レディース(琉球GC)で幕を開ける。

ゴルフファンの多くが真っ先に気にしているのは、2013年賞金女王を激しく争った森田理香子と横峯さくらの戦いぶりだろう。ツアー終盤、あれだけのドラマを演じてくれた2人だけに、もちろん今年も賞金女王レースの軸となって頑張ってもらわないと困る。

横峯には長年トップを維持している信頼感がある。昨年8月まで、3年3カ月かけて作った連続予選通過101試合という大記録が、何よりその実力の証明だ。問題はシーズンごとにムラのある優勝回数。故障でもない限り、大きく期待を裏切ることはないはずだが、絡んだV戦線でいくつの勝利をつかめるかが、女王争いへのカギになるだろう。

森田、昨年以上に練習・スイング作り

初めて「女王」と呼ばれてプロ7年目を迎える森田は「今年は苦労しまくると思う。つらいことが多いんじゃないかなって想像してます」と、相当覚悟もしている様子。それだけに今オフも1月からの仕事は一切断り、昨年以上にスイング作り、トレーニングに集中している。

昨季をまだ発展途上とみるならば、さらなるレベルアップも期待していいはず。早い時期に1勝して、女王翌年のプレッシャーからひとまず解放されれば、昨年以上の強さを見せてくれるかもしれない。

アン・ソンジュ、全美貞、イ・ボミの「韓流トップ3」も、今季は女王奪取に燃えているはず。その気持ちを口に出すのはイ・ボミぐらいだろうが、アンと全も内心ではその座の奪回を目指してオフのトレーニングに励んでいるのではないか。

ただし、アンは一昨年から手首や足首痛、逆流性食道炎など体調面の不安が続いている。全にも昨季後半は肘痛に悩まされていたという話があり、そのあたりが女王に輝いたシーズン同様の実力を発揮できるかのポイントになりそうだ。

服部に森田との同門女王決戦期待

今年こそ女王争いに加わってほしいのは服部真夕。同じ岡本綾子門下の妹弟子・森田に先に行かれた格好にはなったが、ショットの威力、スタミナでは全くひけをとらない。昨季苦しんだアプローチが復調すれば、年間3、4勝する可能性を秘めている。森田との同門賞金女王決戦のような展開になれば、大相撲・若貴兄弟対決時のような、これまでにない盛り上がりが期待できる。

随所で話題を作った吉田弓美子や佐伯三貴に加え、昨季複数回優勝を決めた比嘉真美子、堀奈津佳の新勢力がどのような成長を見せるかにも注目だ。比嘉も堀も、シーズン終盤はややスタミナ切れの感が否めなかっただけに、今季はとくに秋以降が気になる。ツアー3年目となる成田美寿々も気がかりな存在だ。

渡辺らツアー初V候補も目白押し

ツアー初V争いも激しくなりそう。比嘉らの活躍に刺激を受ける同世代、飛ばし屋の渡辺彩香がその候補筆頭か。身長172センチから繰り出すショットの迫力はかなりのもの。昨季は10、11月の土壇場で踏ん張り、賞金ランキング46位に滑り込んで初シードを獲得した実力はダテではない。

ほかにも、最終予選会(QT)をトップ通過した黄金ルーキーの藤田光里、プロテスト未合格ながら2年連続でQTを上位通過の辻梨恵、さらにはステップアップツアー(下部ツアー)賞金ランク1位の西山ゆかりにも、どこかでチャンスが巡ってきそうだ。

何度も惜しい戦いを経験している、シード2年目の穴井詩や酒井美紀、昨年の日本女子オープンで優勝争いを演じた菊地絵理香らも、今年こそと初優勝達成へ虎視眈々(たんたん)。岡本門下でただ一人未勝利の青山加織も、1シーズンでシードを取り戻し、今オフには「かなりいいスイングができている」と師匠からのお墨付きを得て初Vを目指す。今季初シード選手の中では、桜井有希も爆発力を秘めている。

優勝者の入れ替わり激しそうな前半戦

復活Vで話題を作りそうな選手にも事欠かない。不動裕理の通算51勝目はなるか。日本ツアーに戻った上田桃子の活躍ぶりはいかに。スランプの続く諸見里しのぶは? 原江里菜や藤本麻子、金田久美子、木戸愛らのツアー2勝目は? いずれも、どこで勝ってもおかしくない実績を持つだけに、誰に流れが訪れるか、またそれをつかめるか、の問題になるだろう。

1人の名前を挙げれば、同様の期待と可能性を感じる選手が次々に浮かんでくるのが、今季開幕前の状況だ。7、8月の2週間の"飛び石夏休み"以外は、11月30日までビッシリと試合が埋め込まれた大繁盛のツアー。とくに前半戦は、めまぐるしく優勝者が入れ替わる展開になるのではないか。その中から、4試合の公式戦を含む高額賞金大会をどの選手がものにするかで、賞金女王争いの顔ぶれが定まってくるのではないか。

開幕ダッシュを決めるのは、今年も森田? 横峯? それとも新勢力?

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