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「するスポーツ」という文化を育むには
編集委員 吉田誠一

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2014/2/5 7:00
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日が落ち、闇に包まれても夕涼みに訪れている人たちがかなり残り、ベンチや地べたに座っておしゃべりを続けている。ランナーは皆無。いつまでもぐるぐると公園を走り回っている私を物珍しそうにながめている。

独立記念塔がそびえる公園にランナーは皆無。怪しい人物と思われないよう、できるだけおとなしく周回した

独立記念塔がそびえる公園にランナーは皆無。怪しい人物と思われないよう、できるだけおとなしく周回した

愛媛マラソンから逆算すると、レースペースで走っておきたいところだが、そういう雰囲気ではない。暗闇の中、はあはあ、ぜいぜいと激走していたら、「何かとんでもないことをしでかしそうな人物」と認定され、警察のお世話になるのではないか。仕方がないので、できるだけおとなしく周回する。結局、午後7時半ごろまで14キロを走った。

思いがけずトレッドミル・デビュー

帰国する翌日は午前6時に起きてホテルのジムで走ることにした。早朝だというのに、もう5、6人がトレーニングをしている。彼らはガチャガチャと器具を使って体をいじめているが、私の目当てはもちろんトレッドミルだけ。といっても実はトレッドミルを使うのは、これが初めて。自称「ナチュラル派ランナー」ゆえ、ジム通いの経験はなく、ひたすらロードを走ってきた。

そんな私がジャカルタでトレッドミル・デビューを飾るとは思ってもいなかった。トレーナーの女性はかなり遅い設定をしてくれたが、もどかしいので、どんどん速度を上げて時速11・5キロとした。1キロ=5分20秒ほどだから、ちょっと遅めのレースペース走になる。

カゴの中を走り続けるマウスのよう

体は決してつらくはないが、やはりこれは性に合わない。当然ながら、いくら走っても景色が変わらないし、誰ともすれ違わない。風向きや気温の変化も感じない。経験を重ねれば慣れるのかもしれないが、面白みは感じにくい。

トラックを周回するのにすら拒絶感が起きるのだから無理もない。カゴの中でくるくる走り回っているマウスのような寂しい気持ちに、すぐなった。

目がいくのは走行距離や速度、走行時間の表示ばかり。あと何キロ走らなくてはならないのかということに縛られ、自ら進んで走っているというより、走らされているという心理状態に陥る。9キロ走ったところで、なかばギブアップした。

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