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田中獲得に巨額投資、大リーグ資金源のカラクリ
スポーツライター 丹羽政善

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2014/1/27 7:00
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田中将大がヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約159億円)で契約。大リーガーで続く年俸高騰傾向が、メジャーでまだ1球も投げていない選手にまで波及した格好だ。

彼の年俸は平均で2000万ドルを超えるが、2014年に2000万ドル以上の年俸を稼ぐ選手は、田中も含めて21人(出場停止処分を受けたアレックス・ロドリゲスを含む)。また、総額1億5000万ドル以上で契約した選手は、田中が20人目。そのうち、09年以降に契約した選手は15人。12年以降だと11人もいて、ここ数年のインフレのすさまじさがうかがえる。

「バブル」を生んだテレビマネー

一部で「バブル」とも形容される状況を作り出したのはテレビマネーだ。放映権料の上昇に伴って、年俸の相場が激変した。

例えば、マリナーズはこのオフ、内野手のロビンソン・カノと、10年総額2億4000万ドルで契約したが、昨年春に20年総額20億ドルで新しい放映権契約を結んだばかり。1年平均1億ドルはこれまでの2倍以上。

ここ数年、有望なフリーエージェント選手と次々に契約しているレンジャーズとエンゼルスの資金源も放映権料で、向こう約20年にわたって年間1億5000万ドルの放映権収入を手にする。

中でも破格なのはドジャース。2年前にオーナーが代わってから、金に糸目をつけない補強を続けているが、彼らには38年まで、年間3億4000万ドルという莫大な放映権料が入ってくることになっている。

放映権料、全米中継の分配金も

それだけにとどまらない。ここまではすべて地元放送局との契約の話だが、加えて各球団には大リーグ機構(MLB)が一括して契約する全米中継用の放映権の分配金も入ってくる。その額は今季、昨季までの年間約2500万ドルから、ほぼ倍の5000万ドル程度になる予定。各チームの財布はますます厚みを増す。

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