赤い州狂わすテック移住者の一票 激戦アリゾナ
日本時間11月4日午前7時
アリゾナ州チャンドラーの投票所に向かう途中、米ウェイモの自動運転車が走り抜けていきました。フェニックスやチャンドラーなど「マリコパ郡」と呼ばれる地域は近年、自動運転などテクノロジー企業の進出や移転が相次ぐことで知られます。2019年の人口は約450万人で、2010年と比べて2割近く増加。伝統的に共和党が強かったアリゾナ州が「激戦州」となった一因です。
実際、数年前に米西海岸のシアトルから移住したというレベッカ・デイビッドさん(39)はバイデン氏に一票を投じました。「温暖化対策もコロナ対策も、今の米国には改善しなければいけないことがたくさんある」。4年前にオレゴン州から移住したヘイリーさん(22)は「トランプ政権を終わらせるために投票に来た」と語りました。
一方、投票所の前では「トランプ2020」のバッジを付けた集団が投票に訪れた人たちをねぎらって水を配っていました。キリスト教徒の男性は「アリゾナが西海岸(青い州)のようになることは望まない」とつぶやきました。(アリゾナ州チャンドラー=佐藤浩実)