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ルール&マナー マナーの小道(27) 和製英語に気をつけよう

ゴルフではいろいろな英語が登場する。しかし、英語を母国語とする人たちから見ると、奇妙な「和製英語」が氾濫。テレビ解説だけでなく、世間では"一定の知的水準を満たしている"と考えられている新聞記事でもよく使われているのも困りものだ。「オトナのゴルファー」を目指すなら、ショットだけでなく英語の教養も身に着けたいところ。代表的なものを挙げておこう。

海外のゴルフ関連の文章に目を通せば「言語ギャップ」への理解を深めることにもつながる

●ナイス・オン

雰囲気は出ているが、onは前置詞。前置詞を形容詞で修飾することはありえない。ショットをほめたければ「グッドショット」「ナイスショット」と声をかけよう。

●ナイス・イン

これも同様の誤り。nice putt か、good puttとしかいいようがない。その場の雰囲気はよく伝わるのだが……。

●ショートホール、ミドルホール、ロングホール

以前に比べてテレビ中継では耳にしなくなったとはいえ、一般ゴルファーにはまだまだポピュラーな表現だろう。「短い」「中ぐらい」「長い」ホールと大変わかりやすいが、これは典型的な和製英語。欧米では「パー3」「パー4」「パー5」としか言わず「long par 3」と言えば200ヤードを超すような長いパー3を、「short par 5」では2打目でグリーンを捉えられイーグルも狙えるパー5を指す。ショートは「短い」、ロングは「長い」と文字通りの意味でしか使わない。

100ヤードに満たないようなパー3をshort hole、600ヤードを超えるパー5ではlong holeと言うことがあるが、これはホールのありようそのものを表現しただけ。

正しい英語を知っていれば外国人と回っても安心

●スライスライン、フックライン

スライス、フックは空中を飛ぶボールの軌跡を表現する。パッティングでは「右に切れる」=break to the right、「左に切れる」=break to the leftというのが正しい。

●パターが入る

ラウンド後のインタビューなどで選手がこう話すことがあり、解説や新聞にもよく出てくる表現だが、長さ33インチもあるパター(道具)が直径4インチ、深さ4.25インチのカップに入るわけがない。「パットが入る」「パッティングが良い」が正しい。

●ティーグラウンド

「ボールをティーアップするための場所」だからteeing ground(ティーインググラウンド)が正しい。ただ欧米では単に「ティー」ということも多いようだ。

プラヤド・マークセン選手(右)ら、国内ツアーの外国人プレーヤーは「日本独特のゴルフ英語」になじんでいる?

●オーバードライブ

over~は「~し過ぎる」の意味。overdrink (飲みすぎる)、overdo(やり過ぎる)、oversleep(寝過ごす)とネガティブなニュアンスが込められている。したがってoverdriveは「飛ばしすぎて林やハザードに入った」という意味で使うならともかく、ほめる意味ではおかしい。「上回る、優れている」という意味ではout~が正しい。「僕をアウトドライブ(outdrive)したね」と言えば、わかる人は「おぬし、できるな」となるはず。

●オーナー

前のホールを一番少ない打数でホールアウトしたことについて栄誉・敬意をこめて、次のホールで最初にティーショットを打つのがオナー(honour)。よくオーナー(owner)と言う人がいるが、これは持ち主とか地主という意味。土地持ちだから、ティーショットを最初に打てるわけではない。

一方、和製英語の代表のようにいわれた「ホールインワン」。かつては、1打で入ったという意味のaceが正しいといわれていたが、欧米のテレビ中継で時々耳にするようになった。hole in one shotの雰囲気が伝わるからだろう。同じく和製英語である野球の「ナイター」についても「英語としてはおかしいが、雰囲気はとても伝わる」という米国人がいないではない。

 プロや上級者の小粋なしぐさやマナーに「こんな人となら一緒に回りたい」と思わされることがありますね。同伴者として好ましく、コースを傷めないゴルファーであるための心の"スタンス"を考えていきましょう。

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