2019年1月24日(木)

早期退職の誘惑 50代でも早まってはいけない
資産運用アドバイザー 尾藤峰男氏

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2014/1/24 7:00
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 勤務先が早期退職者を募集しています。すでに住宅ローンは完済し、子どもも独立しているので応募して早めにリタイアしようかと思っていますが、夫婦2人の老後の生活は大丈夫でしょうか。(東京都、男性、57歳)

大半のサラリーマンは50歳代後半になればキャリアの先行きが見えていますから、早く第二の人生を始めたい気持ちは分かります。しかし老後の生活費を考えれば早期退職には相当に慎重であるべきです。57歳男性の退職金は大企業の平均的水準である2千万円、年金は65歳から夫婦で年280万円、再就職はしないという前提を置いて試算してみましょう。

生命保険文化センターの意識調査では、夫婦2人の老後の生活には最低でも月22万円が必要で、ゆとりある生活には月35万円かかるという結果が出ています。夫婦とも95歳まで長生きすると仮定して65歳から20年間は月35万円、その後の10年間は月22万円で生活すると、30年間で1億1040万円かかり、年金収入だけでは3千万円近くが不足する計算になります。

病気や介護、自宅リフォームなども想定して別途、約1千万円は準備しておきたいですから、65歳時点で夫婦で4千万円近くの蓄えが必要になります。57歳で早期退職するなら、これに年金満額受給開始までの8年間の生活費も上乗せされますから、一定期間は年金が一部支給されるにしても、退職金のほかに5千万円くらいは金融資産がなければ踏み切らないほうがいいでしょう。60歳前のリタイアは厚生年金の支給額にも影響します。

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