2019年7月19日(金)

アフリカ出身「歴史つくる」 大相撲・大砂嵐(上)

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2014/1/18 7:00
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カナダ、フランス、ドイツ、英国。世界各国から舞い込むインタビューの依頼に、大砂嵐金太郎(21)はほおをつねりたくなる心境だ。「こんな日が来るなんて」。ほんの2年半前までエジプトで見よう見まねで相撲を取っていた青年が、初のアフリカ出身力士として幕内のひのき舞台に。本当に想像もつかなかった。

力でねじ伏せるような取り口で番付を駆け上がってきた

パワー生かし所要10場所で新入幕

昨年11月、初めて幕内に挑んだ九州場所では7勝8敗に終わったものの、2012年春場所の初土俵から所要10場所での新入幕は、外国出身者では史上最速。

「もうちょっとゆっくりでもよかった」と本人がいうほどのスピード出世は、並外れたパワーがあればこそだ。

いかにも経験不足という腰高な仕切り、外から振り回すような張り手は隙が多いものの、力でねじ伏せるような取り口で番付を駆け上がってきた。

本名はアブデルラフマン・シャーラン。少年時代はやんちゃな性格でケンカばかり。「エネルギーが有り余っていたから、遊びのつもりで殴りかかっていた」

15歳の時には25人を相手にたった1人で挑んだこともあり、「エジプト地図を体中に描いたみたいに傷だらけになっちゃった」。

体重半分の相手に歯が立たず

「とにかく冒険好きで攻撃的だった」というシャーラン少年が、エジプトで相撲と出合ったのも15歳だ。

11歳で始めたボディービルで筋骨隆々、体重はすでに120キロ。通っていたジムの知人に誘われ、初めて土俵で向き合った相手の体重は60キロほど。

自信満々で臨んだが、「7番取って全部負けた。下手投げ、上手投げ、寄り切りが3回、立ち合いの変化が2回」。決まり手まで覚えているほどショックは大きかった。

帰宅後にインターネットで調べるうちにどんどん相撲に興味が湧いた。「パワーのスポーツだと思っていたけれど、パワーをどう機能させるかが大事なんだ」

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