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マラソン完走後、次のレースにつなぐ回復メニュー
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2013/12/26 7:00
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秋にシーズン入りしてフルマラソン第1戦を走り、今はレース後の休養期間であったり、次のレースまでの谷間であったりするランナーが多いと思います。目標とする大会に向けて基礎から高めてきた力、それを出し切るためのコンディション調整を経て、レースで爆発させたはずです。長い時間をかけて仕上げた1本の後、しばらくはテンションを落として次のレースに備えたいものです。

休養もトレーニングの一環

レースを走り終えた後、体には様々なダメージが残る(第27回青島太平洋マラソン)

レースを走り終えた後、体には様々なダメージが残る(第27回青島太平洋マラソン)

私の地元の千葉県佐倉市では、のどかな田んぼの風景が広がります。ちょうどこの時期は「田おこし」といって、土をかき回し酸素を入れて雑草を絶やす土づくりをするそうです。お米にとってもピークは1年に1回。土づくりから始めて工程を踏んで実りの季節を迎えます。一年中いつでも収穫できるわけではないですね。

ランナーの体もこれと同じ。大きなピークを迎えた後には、いったん土づくりに当たる休養期を設けてあげる必要があります。レースで消耗した気力と体力とを充電して、次の勝負に備えるわけです。休養もトレーニングの一環だと考えてください。

レースを走り終えた後の休養期間は10日から2週間。私は「放牧期」と呼んでいます。張りつめていた緊張をほぐして、距離やペースは気にせずに走ってみましょう。舗装された道ばかりではなく路面が軟らかい土や芝の上を走ると、疲れている脚には心地良いでしょう。

体のダメージに気付かぬことも

疲れというよりも私は「ダメージ」という言葉を使います。筋肉、腱(けん)や関節、内臓などにみられます。筋肉のダメージは2週間もあれば抜けていくことが多いです。一方で腱や関節のダメージは少し厄介です。

走った直後には気持ちが高揚していることもあり、既に組織が摩耗してしまっているのに、痛みや違和感を自覚できないことが多いようです。レース後1週間を過ぎたあたりから、「膝の外側や内ももの筋が突っ張る」「関節がかみ合わない」といった違和感がじわじわと出てくることがあります。

こうした傾向は快走して力を出し切れたときの方が強く出ます。記録への満足感が疲労感を上回り、その後も気持ちは前向きで次のレースを見据えています。本来ならば体を休ませてあげるべきところを、立て続けに練習に入ってしまうような流れになることが多いのです。こうした流れは故障につながりやすくなります。

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