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強風、足裏の痛み…言い訳探しの末にレース惨敗
編集委員 吉田誠一

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2013/12/29 7:00
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25キロ地点の少し手前だったと思う。苦悶(くもん)の表情で力を振り絞り、先頭走者を追う川内優輝選手(埼玉県庁)とすれ違った。彼はもう36キロ地点にさしかかろうとしていた。その人気は絶大で、沿道から後押しの声援が沸き起こった。

大会でトップ争いし、力走する川内選手(右)

大会でトップ争いし、力走する川内選手(右)

川内選手の熱、受け止める気力欠く

川内選手は異様な熱を発している。「この瞬間を精いっぱい生きています」という文言が額に刻んであるような感じがする。そういう姿を目にすると、いつもなら自分にも力がみなぎってくる。

しかし、この日はその熱が私に伝わらなかった。熱を受け止める力がすでに減退し始めていた。その後、急激に掛かったブレーキ。私にとっての防府読売マラソン(15日、山口県)は30キロを前にして、実質的に終了した。

いつものように前半は快調だった。参加資格が「フルマラソン=4時間」という大会のため、同じようなレベルのランナーが周囲にたくさん集まっている。その群れの流れに乗っていけばいいわけで、非常に走りやすい。

スタート時の正午の気温は11度、湿度46%。寒波の影響で風速が4メートルを超えた北北西からの風にいかに耐えるかというレースだった。

スタート直後は渋滞で、最初の5キロは24分22秒を要した。次の5キロの22分50秒はやや速すぎ。10~15キロで想定していたペース(5キロ=23分20秒、1キロ=4分40秒)に落ち着き、20キロまではほぼ思い通りにレースを進めることができた。

風への苦手意識、時間経過とともに

しかし、楽々走っていたわけではない。何しろ風が強い。ランナーにとって風は雨よりもこたえる。私自身、風への苦手意識がかなり強い。「オレって風に弱いんだよなあ」といつも思う。レースの序盤は何とかなるが、時間の経過とともに、その意識が強まってくる。

「オレって風に弱いんだよなあ」が「オレは風に弱い」という断定的な意識に変わり、「だから、そろそろダメになる」という思いが芽生え、「ほら、やっぱり」ということになる。20キロ地点を通過するころ、そんな感じになってきた。

そして、私はこの1カ月間のことを振り返った。11月はタイ、カンボジア、シンガポール、英国、アラブ首長国連邦という具合に、3週間の間に海外を渡り歩いた。暑い国でも寒い国でも走り続けてはいたが、計画的で質の高いトレーニングはこなせなかった。スピード練習が不足している。

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