2018年11月16日(金)

マラソン、ペースメーカーうまく使えば数分短縮も

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2013/12/24 7:00
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冬となり、本格的なマラソンシーズンに突入した。1日の福岡国際マラソンで2時間9分5秒をマークして3位に入った川内優輝(埼玉県庁)は、15日の防府読売マラソンでも2時間9分15秒の2位となった。半月で2度の「サブテン(2時間10分未満)」は世界に誰もいないはずとして、川内はギネスブックに申請する方針だとか。

福岡国際マラソンで2時間9分5秒の3位でゴールする川内=共同

福岡国際マラソンで2時間9分5秒の3位でゴールする川内=共同

近年、世界の一流ランナーが集うような大きなマラソン大会ではペースメーカーがレースを途中まで引っ張るケースが多い。ペースメーカーがいると、どれほど空気抵抗が減り、走者にとってどれくらいタイムを縮める効果があるのだろうか。工学院大学機械工学科の伊藤慎一郎教授に聞いてみた。

変わる役割、記録狙う走者の風よけに

今年9月のベルリン・マラソンでウィルソン・キプサング(ケニア)が2時間3分23秒の男子世界記録を樹立して優勝した。これまでの記録は2011年にパトリック・マカウ(ケニア)が出した2時間3分38秒だったが、それを15秒上回った。このときも2人のペースメーカーがレースを途中まで引っ張っていた。

ペースメーカーのかつての役割はレース途中まで正確なラップタイムを刻むことだったが、今では記録を狙うランナーの風よけになることだといわれている。伊藤教授はペースメーカーのスリップストリーム(人の真後ろで空気抵抗が低下している状態)に入ることの効果について、模型人形を使って実験してみた。

それによると、単独で走ったときの抗力係数は0.97だったが、2人のペースメーカーに前後に挟まれて走った場合は0.11となり、空気抵抗はほぼ9分の1に減った。ちなみに2人のペースメーカーと3人で縦に並んで走り、一番後方にいた場合の抗力係数は0.30で、真ん中で走る場合より効果は小さい。

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