2017年11月21日(火)

私のへそくりが夫の財産? 相続で泣かない備え

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2013/12/22 7:00
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 「夫婦だから、夫が稼いだお金は夫婦2人のもの」。そう考える女性は多いだろう。しかし相続では通用しない。夫婦それぞれが稼いだお金はそれぞれのものという「夫婦別財産」の考え方が基本だからだ。これを知らないでいると、妻はコツコツためた老後の備えを自分のものにできなくなる可能性がある。

 「これらの預金は通帳の名義は奥様ですが、実質的にはご主人のものと思われます。名義預金として相続税の課税対象になります」。2年近く前に夫を亡くしたA子さんは税務調査官からこんな指摘を受けた。夫から毎月渡された生活費をやり繰りし、残ったお金を預けた自分名義の通帳だ。「主人は残ったお金は好きにしていいと言っていました」と反論したが、課税対象になった。

■コツコツ台無し

 日本では法律上「夫が稼いだお金は夫のもの」「妻が稼いだお金は妻のもの」だ。「名義ではなく、そのお金はだれが稼いだのか、大きな支出の権限を持つのはだれかといった事実で判断する」と税理士の福田真弓氏は説明する。妻が専業主婦なら、相続や贈与あるいは結婚前からためていたお金以外に自分の財産を持つことはない。夫婦で協力してためたお金も多くは夫のものと見なされる。

 A子さんがためた「へそくり」の原資は夫の稼ぎ。夫からA子さんに贈与をしたという証拠もないので、名義はA子さんでも夫の預金となる。

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