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安定のベテラン集団・横浜M J1の荒波乗り切るか
サッカージャーナリスト 大住良之

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2013/11/29 7:00
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32試合で重ねた総得点49は、12位の柏、13位の鳥栖(ともに50得点)にも劣る上から7番目。しかし総失点28は、C大阪と並ぶトップの数字だ。

開幕2試合は大勝だったが、これまでの18勝のうち実に13勝が1点差の勝利。粘り強い守備と、戦い抜くメンタルの強さも、今季の横浜Mの大きなポイントだ。ベテラン選手たちの経験と落ち着きが、その原動力になっているのは間違いない。

「前半戦」2位、「後半戦」最下位の大宮

ただし、濃厚にはなったものの、優勝が決まったわけではない。

冒頭のペトロビッチ監督の言葉のように、Jリーグは勝敗を予想するのが難しく、ときどき常識では考えられないことまで起こるからだ。

たとえば今季の大宮。第10節までは負け知らずで、昨年からの無敗記録を21試合に伸ばし(新記録)、第8節には横浜Mを抜いて首位に立ったが、第16節に今季2敗目を喫すると、以後は8連敗。その間に監督が交代したが、第24節に1勝しただけで、また32節まで8連敗。

2ステージ制なら「第1ステージ」では2位。「プレーオフ」への出場権が与えられるチームが、「第2ステージ」はわずか1勝、もちろん最下位。こんな不思議なことは、世界に例がない。

リーグ最多得点ながら勝負弱い浦和

首位に立つチャンスを再三逃してきた浦和の勝負弱さも不思議だ。私は、今季「優勝」に値するサッカーの質を持つチームがあるとしたら浦和だと思っている。「20点クラス」のエースストライカーをもたないにもかかわらず、リーグ最多の63得点を挙げていることでもわかる。しかし追加タイムの失点で引き分け、首位に立つチャンスを失うようなことが再三あった。

今季の横浜Mをひと言で表せば「安定」ということになるだろう。しかしそれでも、このJリーグでは、何かが起こらないとは言えない。今週末、30日の新潟戦(ホーム)で敗れるようなことがあると、12月7日の最終節に何が起こっても不思議はない。

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