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安定のベテラン集団・横浜M J1の荒波乗り切るか
サッカージャーナリスト 大住良之

(3/5ページ)
2013/11/29 7:00
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実際、J2から昇格したばかりの湘南ベルマーレを相手にした開幕戦では、湘南のスピードについていけず、後半半ばまで1-2の劣勢。湘南の足が止まった終盤に連続得点して4-2の勝利という試合だった。

この試合、前半の横浜Mは動きにダイナミックさがなく、とても1シーズンを戦い抜く力があるようには見えなかった。しかし後半になるとチーム全体に出足が良くなり、プレスとそこからの攻撃が連動するようになった。そして試合の終盤には若いFW斎藤学がスピードドリブルからゴールを記録するなど、一挙に攻撃的な姿勢が出た。

快進撃の中心は中村、得点力も披露

続く清水エスパルス戦(アウェー)は5-0の大勝。この連勝でチームの自信は一挙に深まった。そして第6節まで6連勝、首位街道を爆走した。

横浜Mの樋口靖洋監督は52歳。三重県の四日市中央工業高校から横浜Mの前身である日産自動車に加入、24歳で引退して指導者の道を歩んできた。Jリーグではモンテディオ山形、大宮アルディージャ、横浜FCの監督を歴任。2010年に横浜Mに戻ってコーチとなり、12年に監督に就任した。1年目は開幕から7試合勝利がなく(4分け3敗)、苦しんだが、以後結果を出し、4位でシーズンを終えた。そして今年は、開幕からの猛ダッシュがきいた。

快進撃の中心となったのはMF中村。1978年6月24日生まれ、このシーズン中に35歳を迎えたが、細心のコンディション管理で運動量もプレーの切れもすばらしく、開幕戦では左サイドから30メートルのFKを直接たたき込むなど、得点力も見せた(第32節終了時で10得点)。

決定的といえる中村の今季MVP

横浜Mのシステムは、この中村を「トップ下」に置く4-2―3-1。そのポジションから自由自在に動き、攻撃を組み立て、またゴール前に進出して得点を狙うプレーこそ、横浜Mに今季のJリーグの主役を演じさせた原動力だった。

シーズン途中で胆のう炎を患うアクシデントに見舞われ、入院で3キロも体重が落ちるという危機に見舞われながらも、大半の試合でフル出場に近い時間をプレー。優勝がどのチームになっても、今季のMVPに中村が選ばれるのは決定的だと、私はみている。

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