攻めの姿勢と底力…安藤、3度目五輪の可能性あり

(2/3ページ)
2013/11/8 7:00
保存
共有
印刷
その他

安藤は競技を中断していた2年の間にアイスショーには出ていたが、それは試合とは全くの別物だ。ショーやエキシビションは、お客さんを楽しませるためにきれいに滑ることを優先する。自分ができる最高の演技を披露しなくても問題はない。

ところが試合では、今の日本選手のレベルは高くなっているし、自分が持つ全てのものを出さないと結果には結び付ついていかない。ショーは楽しむものであり、試合は勝ちにいくもの。プレッシャーは比べものにならない。

ジャンプ跳べないと、精神的焦りも

また、それまで楽々とジャンプを跳べていたのに、跳べなくなってくると精神的にも焦りが出てくる。たとえば女子選手の場合、小学生や中学生のあるときまでは色々な動きができたのに、少女から大人の体へと成長していくと、体のバランスが変わったり、背が伸びて目線が高くなったりして、ジャンプが跳べなくなってくる。

それまでできていたものができなくなると、不安になってくるし、焦ってくる。さらに練習してもうまくいかないとなると、自信がなくなってしまい、競技をやめてしまうケースもけっこうある。

安藤は世界チャンピオンに2度輝いた素晴らしい実績があり、技術は体が覚えていたはずだ。そこから苦しみ、「体」そして「心」の双方で自分との内なる戦いがあったに違いない。

才能あふれ、記録と記憶に残る選手

安藤は9歳からスケートを始めて、すぐに小学生のノービスで優勝、全日本ジュニアで3連覇し、世界ジュニアも制した。シニアでも全日本で優勝し、五輪には2度出場。世界チャンピオンにも2度輝いている。女子で4回転ジャンプも成功させた。世界的に常に注目され、トントン拍子で階段を駆け上がり、記録にも記憶にも残るような選手であった。

体を生かしたダイナミックな動きができ、定評のあるルッツに代表されるように切れ味のいいジャンプを跳ぶことができる。3回転―3回転の連続ジャンプ、5種類の3回転ジャンプも「跳んで当たり前」というくらいの感じで決める。表現力もほかの選手とはひと味違う大人の魅力があり、自分の滑りというものをちゃんと持っている。一言で言うなら才能だろう。

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

フィギュアスケートのコラム

電子版トップ



[PR]