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ナビスコ杯決勝、攻守でぶつけ合った哲学と戦術
サッカージャーナリスト 大住良之

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2013/11/7 7:00
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「決勝では、勝ったチームがどうしても目立ってしまう。しかし今日の対戦相手、ミハイロ・ペトロビッチ監督の率いる浦和(レッズ)は、私のサッカー人生の中でもいちばん難しい相手だったと思っています。戦術も個人の質も、整理したサッカーができていて、彼の監督としての才能はほんとうにすごいと思う。ペトロビッチ監督と一緒に日本のサッカー界で仕事ができていることを誇りに思います。ありがとうございました」

ナビスコ杯優勝を決め喜ぶ柏イレブン

ナビスコ杯優勝を決め喜ぶ柏イレブン

柏、苦しみぬいた末の14年ぶり優勝

2日のJリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝後の記者会見。質疑応答が終わり、司会者が「ではこれで」と締めくくろうとした言葉をさえぎって、優勝監督である柏レイソルのネルシーニョはこんな話をした。そのフェアな態度に、報道陣からはもういちど盛大な拍手が送られた。

現在の国立競技場での最後の決勝戦は、柏が浦和を1-0で下し、1999年以来14年ぶり2回目の優勝を飾った。シュート数は浦和の9に対して柏が6。しかしボール支配はおそらく浦和が60%を上回っていただろう(ということは柏は40%に満たない)。柏にとっては、苦しみぬいた末の勝利だった。

キャプテンのMF大谷秀和と左サイドバックのDF橋本和が警告の累積で出場停止。そのうえに、センターバックのDF鈴木大輔と右サイドバックの金昌洙(キム・チャンス)が故障欠場。わずか6日前にJリーグで対戦した試合では逆に2人を出場停止で欠いていた浦和に1-2で敗れた柏には、好材料はあまり見つからなかった。

9月に股関節手術のレアンドロ先発

ネルシーニョ監督は、6日前と同じ3-4―3システムを採用し、GK菅野孝憲、DFは右から谷口博之、近藤直也、渡部博文、MFは右に藤田優人、左にジョルジワグネル、ボランチに栗沢僚一と茨田陽生、前線には、右から工藤壮人、クレオ、そしてレアンドロドミンゲスが並んだ。

DFの右には増嶋竜也が予想されていたが、ケガ明けのコンディション不安があったのかもしれない。試合後、ネルシーニョ監督は「DFラインに1人は球出し(パス)のうまい選手がほしい。だから谷口を選んだ」と説明した。谷口は182センチの長身でヘディングが強いが、本来はボランチの選手である。

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