2019年5月25日(土)

メジャーリポート

フォローする

上原、14年後の歓喜 つながった2つの涙

(3/3ページ)
2013/11/6 7:00
共有
印刷
その他

メジャーが理想の大地だったかどうかはわからない。練習や試合での球数制限はもともと少ない球数で打者を打ち取る上原にはストレスにならなかっただろうが、投球の組み立てはデータ主義によってベンチが決めるケースも少なくなく、不自由な側面もある。

制球が良すぎて、死球の危険性もまずない上原の投球には遠慮なく打者が踏み込んでくる。狙い球を絞られたら苦しい。09年に渡米して以来の苦労の原因はそこにあったともいえる。

しかし、上原は小細工せず、打者に危険なブラフ=脅しをかけることもない品の良さを保ちながら抑える技術を、ついにものにした。レッドソックスのクローザーの地位を勝ち取り、"世界一"をつかんだとき、14年前の悔し涙が歓喜の涙に結実した。

日本野球、もう少しまっとうだったら…

1999年の一件の当事者となった上原、松井ともにメジャーに渡り、栄光をつかんだことになる。

彼らがメジャーの主力として貢献する姿をみるのは誇らしいが、多少複雑な思いにもとらわれる。プロ野球がもう少しまっとうだったら、日本にいて、日本のファンを楽しませてくれていただろうか、と。

醜いタイトル争いは今ではみられなくなったが、「やってはいけないこと」をやってきたことの傷痕はなお癒えず、我々は何かを失い続けているような気がする。

(篠山正幸)

「スポーツ」のツイッターアカウントを開設しました。

メジャーリポートをMyニュースでまとめ読み
フォローする

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
共有
印刷
その他

大リーグコラム

電子版トップスポーツトップ

メジャーリポート 一覧

フォローする
3月28日のマリナーズ戦に先発したセール(中央)は3回7失点で降板。その後も勝てない投球が続いている=AP AP

 昨季世界一に輝いたレッドソックスが今季はどん底のスタートを切っている。4月16~17日に宿敵ヤンキースに連敗を喫し、19日のゲームを終えた時点で7勝13敗でア・リーグ東地区の最下位。首位を走るレイズ …続き (4/22)

今季2試合目の登板となったタイガース戦でも6回2/3を1失点と好投=共同共同

 ヤンキースの田中将大が、2019年の大リーグで順調なスタートを切っている。3月28日のオリオールズ戦は六回途中まで自責点1に抑え、自身初の開幕戦勝利を挙げた。4月2日のタイガース戦でも6回2/3を1 …続き (4/8)

21日のアスレチックス戦に先発した菊池の投球内容は合格点だった=共同共同

 2019年シーズンの球春到来――。一足先に東京でマリナーズとアスレチックスが開幕戦を行ったのに続き、米大リーグは28日(日本時間29日)に米国内で一斉に開幕する。 …続き (3/25)

ハイライト・スポーツ

[PR]