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風と闘い、痛みと苦闘 山あり谷あり北上マラソン
編集委員 吉田誠一

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2013/10/26 7:00
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いわて北上マラソンは知人の言葉通り、タフなレースになった

いわて北上マラソンは知人の言葉通り、タフなレースになった

トレイルランニングは別にして、マラソンのようなロードレースの場合、コースがフラットな大会に人気が集まる。いかに起伏が少なく、記録が出やすいかを売り物にしている大会がたくさんある。ランナーにすれば、当然、楽に走れるほうがありがたく、好んで険しいコースで歯を食いしばって走りたくはない。

大自然を裸一貫で駆け巡る醍醐味

しかし、それもちょっとおかしいのではないかという気もしている。そもそもロードレースというのは自然との闘いであって、出場者は暑さや寒さ、強風や雨、そしてコースそのものと格闘する。大自然の中を裸一貫で駆け巡るのがランニングの醍醐味であるはずだ。

だというのに、起伏のあるコースは毛嫌いされる傾向があり、一方、坂道を排除してフラットな道だけを選びぬいた大会に参加希望者が殺到し、エントリーが非常に難しくなっている。つけ加えると、田園風景の中を走るレースは「沿道の応援がなくて寂しい」などと言われ、観戦者が鈴なりで、どこまでいっても声援が飛ぶ大都市の大会が好まれる。

東京マラソンでアトラクション化も

フィニッシュタイムは3時間28分40秒

フィニッシュタイムは3時間28分40秒

おそらく、これはきわめてフラットで、沿道の応援がものすごい東京マラソンが誕生してから強まった傾向なのかもしれない。東京マラソンという大会によってマラソンがアトラクション化するのと同時に、ナチュラルでアップダウンの激しい大会は人気薄になったような感じがする。大自然と格闘したいランナーはロードレースから離れ、トレイルランニングに移行してしまったのだと思う。

では私はどうなのかというと、もちろん、フラットなコースで記録を狙いたい。しかし、たまたま今年は春から自然との闘い(しかも惨敗)ばかり繰り返している。

格好良く書くと、4月のとくしまマラソンでは強風に闘いを挑み、6月のミッドナイトサン・マラソン(ノルウェー・トロムソ)では断続的にアップダウンが続くコースと闘い、8月の北海道マラソンでは酷暑と我慢比べをした。いずれも、中盤で早くもへこたれたというところが、格好良くないのだが……。

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