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Vの楽天、夏場に勢い 緑のユニホームで若手躍動

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2013/10/1 7:00
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1戦目は田中がエースの貫禄を見せた。自己最速の156キロを記録するなど7回無失点で開幕18連勝。先制は島内の犠飛、枡田もダメ押しの適時打を放ち、連敗を止めた。2戦目は初回に先発・辛島航がロッテのG・G・佐藤に満塁弾を浴びたが、チームはあきらめなかった。銀次の適時打などでじわじわと追い上げて同点。五回1死一、二塁で枡田がロッテ・上野大樹の低めのフォークをうまくすくい上げて左中間を破る勝ち越し二塁打。勢いをつける連勝となった。

3年目榎本が殊勲のサヨナラ打

ハイライトは3戦目だった。今季初先発のケニー・レイが4点を先行されたものの、七回に枡田の右中間への2ラン、島内の適時打などで一気に同点。いったんはリードされたものの、九回にはロッテの抑え・益田直也を攻め、岡島の適時打で再び追いついた。

さらに1死一、二塁の場面で、回ってきたのは試合途中から代走で出場していた3年目の榎本葵。代打を送ることも「チラッと考えた」という星野監督だったが同点にしたこともあって「当てにいかずに、とにかく振れ」と打席に送り出した。

5球目。「頭が真っ白で打った球は覚えていない」と榎本は振り返るが、打球は右中間を破る二塁打となり、プロ初打点はチームにサヨナラ勝ちをもたらした。

試合後、星野監督から頭をはたかれるという手荒い祝福を受け、「一発は覚悟していたが、まさか連打とは……」と笑顔を見せた榎本。予想を超える活躍ぶりに、試合後のインタビューでは監督の口から「夢を見ているみたいだ」という言葉が飛び出した。

3連勝に「こいつら強くなった」

「5連敗の後にロッテに3連勝していけるなという思いを持った。当面の敵に3連勝して『こいつら強くなったな』という感じを受けた」。9月26日に優勝を決めた後の記者会見で星野監督がターニングポイントにあげた3連戦。ロッテの伊東監督も「あの3連敗が痛かった」と話す。

「いいところを伸ばしてやろう」という起用法を意気に感じた若手が、監督に成長を認めさせた夏。緑のユニホームをまとった試合で10勝5敗1分け(6月のソフトバンク戦は含まず)と優勝に向かって加速した楽天は、8月28日には球団初の優勝マジック28を点灯させ、9月には「実りの秋」を迎えた。

(伊藤新時)

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