宮崎アニメ、子どもたちに伝え続けたメッセージ

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2013/9/7付
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記者会見を終え、拍手する宮崎駿監督(右)(6日、東京都武蔵野市)

記者会見を終え、拍手する宮崎駿監督(右)(6日、東京都武蔵野市)

日本のアニメーション映画をけん引してきた宮崎駿監督が、長編アニメからの引退を決めた。「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、娯楽の中に高い精神性を兼ね備えた作品は、アニメの新たな地平を切り開き、国際的にも高い評価を受けてきた。「今、僕は自由。前からやりたいと思っていたことをやりたい」と前を向いた。

宮崎作品は子どもだけでなく、大人もアニメの世界に引き込んだ。だが宮崎自身は、アニメは子どものものだ、という信念を持ち続けた。その思いはずっと変わらなかったという。

「僕は多くの児童文学作品に影響を受けてこの世界に入った人間。子どもたちに『この世は生きるのに値するものだ』と伝えることが、自分たちの仕事の根幹になければならないと思ってきた。それは今も変わっていない」

「英作家ロバート・ウェストールの作品の中に『君はこの世界に生きて行くには気立てが良すぎる』というセリフがある。ほめ言葉ではないが、本当に胸をうたれた。(この世は生きるのに値するものだと)僕が発信しているのではなく、こうした多くの書物、映画が繰り返し繰り返し伝えてきたものを僕も受け継いだのだと思う」

高校時代、日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」を見てアニメに興味を抱き、大学卒業後アニメ制作会社へ。最初に就いたアニメーターという職業が自分に最も合っていると言い、それは監督の制作手法にも影響を及ぼした。

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