2018年12月14日(金)

飛ぶアイアンのはずが… ロフト角を巡る誤解
クラブデザイナー 喜多和生

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2013/9/5 7:00
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キャリアの長いゴルファーなら覚えていると思いますが、以前のアイアンセットは3番から9番、ピッチングウエッジ(PW)、サンドウエッジの9本セットでした。ところが、最近のセットは5番から9番、PWまでの6本売りが主流になっています。雑誌で紹介される女子プロのクラブセッティングでも、アイアンは5番からが主流になっています。「プロでも5番からなら、ましてやアマチュアは……」という雰囲気もセット内容の変化を後押ししているようです。

ゴルファーの「少しでも遠くに飛ばしたい」という気持ちはドライバーだけでなく、アイアンにもある

ゴルファーの「少しでも遠くに飛ばしたい」という気持ちはドライバーだけでなく、アイアンにもある

かつての4番アイアンとほぼ同じ

ロングアイアンが難しいのは、ゴルファーなら誰でも知っています。ですから「3番アイアンは打ちにくいが、5番ならOK」と期待して最近のセットを打ってみると、5番が予想以上に難しいことに気づくはずです。なぜでしょうか。

実は最近の5番アイアンはシャフトの長さやロフト角がかつての4番アイアンとほぼ同じ、いわゆる「ストロングロフト」になっているのです。ですから5番といっても、実態は4番アイアン。ですから以前の5番ほどショットの精度が上がらない理由もうなずけるでしょう。

仕様だけがなぜ変わった?

表は現在人気のゼクシオ・フォージド・アイアンとジョイメニィーでアスリート向けに製作しているJM501Rのロフト角、シャフトの長さを比較したものです。

ゼクシオ・フォージド・アイアンロフト角2022242730343944
シャフト長さ3938.53837.53736.53635.5
番手3456789PW
ジョイメニィーJM501Rアイアンロフト角2124283236404448
シャフト長さ38.53837.53736.53635.535.5

これを見ると、JM501Rの4番とゼクシオ5番の仕様がほぼ同じ。PWと9番のロフトが同じことがわかります。PWだけを見れば30年前にはロフトが50度だったのが、現在は44度。その差は6度。これは1.5番手くらいロフト角が立っていることを意味します。

番手表示だけはそのままで、なぜ仕様だけ変わったのでしょうか。最大の理由はゴルファーの飛距離への飽くなき欲求です。「少しでも遠くに飛ばしたい」という気持ちは、ドライバーだけでなくアイアンにもあるものです。パー3のティーショットで同伴プレーヤーが自分より短い番手で打っていると、力んでしまうケースはよくあるはずです。

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