2018年10月19日(金)

イチロー、4000安打生んだ「逆転の発想」

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2013/8/23 7:00
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ヤンキースのイチローが日米通算4000安打を達成した。180センチ、77キロと野球選手としては決して恵まれた体格とはいえないイチローが、なぜこうした金字塔を打ち立てられたのか。モチベーションの保ち方、成功に導いた発想は……。臨床スポーツ心理学者で「イチロー思考」などの著書で知られる追手門学院大客員教授の児玉光雄氏に聞いた。

打率ではなくヒットの数重視

「(打率は)割り算だからね。ボクは小学校のころから割り算が嫌いだったんです」とイチローはいう。

イチローが大切にするもの。それは打率ではなくヒットの数だ。「終盤戦に首位打者を狙う駆け引きで、打率を下げないためにわざとベンチに下がる選手になりたくない」とも口にする。

「打率ではなく、こうしたヒット数に重きを置いていることにこそ、イチローが常にハイレベルなモチベーションを維持していることの秘密がある」と児玉教授は語る。なぜならば、打率の場合は上がっているときには高いモチベーションが保たれるが、下降局面になるとモチベーションも下がっていく。「そんな一喜一憂はしたくない、と考えているのではないか」

ファンの期待もモチベーションに

打率ではなく、ヒットを積み重ねることだけを考えれば、目標は日々達成されて高いモチベーションが保たれる。その高いモチベーションが、さらなるヒットを生むという好循環が生まれるわけだ。

そして「ファンが何よりも自分のヒットを見にきていることを知っている」と同教授。だから四球を選ぶことは少なく、早いカウントから積極的に打ちにいく。ファンの期待も自らのモチベーションに変えている。

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