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W杯新戦力、大迫と柴崎が示した可能性
サッカージャーナリスト 大住良之

(4/4ページ)
2013/8/9 7:00
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だが日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督の注意を引いたのは、大迫1人だけではなかったに違いない。

柴崎が見せた運動量とスピード

21歳のMF柴崎だ。東アジア・カップの23人のメンバーに選ばれていたが、直前の負傷で辞退を余儀なくされ、代わりに入ったのがFC東京のDF徳永悠平だった。

サンパウロを相手にした柴崎のプレーは本当に見事だった。ベテランの小笠原とボランチのコンビを組み、中盤を組み立て相手の攻撃の芽を摘むとともに、果敢に前に飛び出しチャンスにからんだ。

1点目のアシストに加え、決勝点に結びついたシュートだけではない。長い距離をダッシュして攻撃にからむプレーは、現代のボランチにとって不可欠な仕事だが、その頻度と前線に出てのプレーの質において、柴崎は十分に日本代表レベルに達していることを、この試合でも証明した。

先制点の直前に、鹿島がこの試合で初めてスピードに乗ったコンビネーションプレーでサンパウロの守備を崩したシーンがあった。右から若いMF土居がドリブルで入り、ゴール正面を横切るようにペナルティーエリア左手前のジュニーニョにパス。その左外を柴崎が猛烈な勢いでオーバーラップし、ジュニーニョからパスを受けると、ゴールライン際から鋭いボールをゴール正面に送ったのだ。飛び込んだ大迫はわずかに届かなかったが、目を見張った攻撃の最大のキーファクターは、柴崎の運動量とスピード、そしてボールを受けてからのハイレベルなプレーだった。

サンパウロの奮闘で好試合に

今年の大会は鹿島の好プレーだけでなく、疲労困憊(こんぱい)の状態でありながらブラジル・サッカーの神髄を見せつけるようなサンパウロの奮闘があり、非常にエキサイティングな試合だった。

そのハイレベルな好試合の中で主役を務めたのは、あと10カ月後に迫った「ワールドカップ・ブラジル大会」に向けて日本代表の新しい力になる可能性を示した2人の若者、大迫と柴崎だった。

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