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済美・安楽の772球 米国人から見た高校野球(上)
スポーツライター 丹羽政善

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2013/8/2 7:00
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遅かれ早かれ、日本で取材をしたいという米メディアが出るのではないかと予想していたが、どんな姿勢で取材をしようというのか、どんな答えを求めているのか、その意図を測りかねた。

日本の考え方伝える好機

それまで、米メディアの報じ方というのは、一様に攻撃的。それをなぞろうというのなら、誰も取材を受けてくれないだろう。受けてくれたとしても、構えてしまうに違いない。

その旨を伝えると「いや、攻撃するつもりはない。日米の野球文化の違い、その背景を知りたいんだ」という返事。ならば、と引き受けたが、本当は裏テーマがあったようだ。

それは後で触れるが、いずれにしても日本へ行って、背景を知りたい、安楽をマウンドに送り出した上甲正典監督の考えを聞きたい、安楽本人の思いを知りたいというのだから、別の見方をすればいい機会ではなかったか。

それまでは一方通行だった。日本の意見、考え方を伝える手段が限られた。

日本には日本の野球文化

日本には日本の野球文化がある。甲子園での連投は紛れもなくその一つ。そのことは日本でも賛否両論あるが、そうした背景に触れた上で米メディアがどう判断するか。材料をすべて与えた上で、どう安楽の投球数を考えるか。それはむしろ、こちらも興味あることだった。

多くの人にそう説明した上で取材の依頼をすると、そろって協力的で、野球解説者の与田剛氏は「これで、より理解が深まり、多くの人が考えるきっかけになれば」と積極的に取材に応じてくれている。

米国を出発したのは5月27日の月曜日だ。その前週の調整の段階で上甲監督、安楽が取材を受けてくれることになった。

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