2019年8月20日(火)

森脇オリックス、サプライズ用兵当たれど勢い続かず
スポーツライター 浜田昭八

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2013/7/28 7:00
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オリックス・森脇浩司監督(52)の"サプライズ用兵"は当たると評判だ。今季の例だと5月19日のDeNA戦で「8番遊撃・山本和作」、6月16日のヤクルト戦の「6番DH・辻俊哉」が当たった。

山本は前巨人の育成選手。森脇監督が巨人の2軍コーチだった2011年に指導を受けている。この日は七回にプロ入り1号の決勝ソロを放ち、抜てきに応えた。辻は前ロッテのベテラン控え捕手。今季初めて1軍登録された日に、決勝の2点二塁打を含む3打点の活躍だった。

長いコーチ歴、2軍選手にも目配り

コーチ経験が長い森脇は、控え組や2軍選手にも目を配っている。コーチの助言もよく聞き入れる。選手の状態を適切に把握しているのは担当コーチであり、その助言が監督に取り上げられたときの喜びもコーチ時代に知っている。

「目新しい選手起用が当たると注目されるが、われわれの目的は勝つこと。そのために勝負できる選手を使うだけ」と森脇は言う。そのため、控え組や2軍勢にも「集中力を切らず、起用に備えよ」と求めている。

岡田彰布前監督が退陣した昨季終盤、監督代行を務めたときは宮崎祐樹を1軍登録した日のロッテ戦に「1番中堅」で起用。初回、初球本塁打を含む3安打3打点の活躍を引き出した。

ソフトバンクのコーチだった06年にも、胃がん手術で休養した王貞治監督の代行を務めた。ここでも代行の初戦に1軍入りして間もない城所龍磨を「7番DH」で使い、3点三塁打を放つヒーローに仕立てた。

下からの刺激に主力選手の反応鈍く

サプライズ用兵は出場チャンスをうかがう控え組や2軍勢の士気を高めるだけでなく、レギュラー組の危機感もあおる。チームは活性化するが、抜てき組が引き続いて活躍しないと全体の勢いは沈静化する。

残念ながら今季のオリックスはサプライズ用兵で一時的に活性化するものの、ほどなく勢いを失って元の状態に戻った。主力に故障や不調選手が多く、下から押し上げる刺激にも、なかなか反応しなくなった。

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