悠々球論(権藤博)

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CSは本当に必要か ペナントレース、無にする恐れ

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2013/7/16 7:00
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昨年のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、リーグ優勝の巨人に王手をかけたときには中日のユニホームを着ていながらも、複雑な気持ちになったものだった。「そういう仕組みとはいえ、レギュラーシーズンで10.5ゲームも差をつけられた我々が勝ち上がったら、どんな反応が出てくるだろう」と。今年のセ・リーグのCSも、ことによると長丁場のペナントレースの戦いを無にする結果になりかねない。そろそろ見直すべきときにきているのではないか。

昨年のCSを思い出すと嫌な汗

中日の投手コーチとして臨んだ昨年のCSを思い出すと、今でも嫌な汗が流れてくる。シーズン2位の我々がまず、同3位のヤクルトとのファーストステージで"下克上"を食らいそうになった。1勝1敗で迎えた最終第3戦は0-1のまま八回。そこでやっとトニー・ブランコの満塁弾が出て勝ち上がったが、一時は敗退を覚悟した。

シーズン75勝53敗の中日に対し、ヤクルトは68勝65敗。9.5ゲーム差をつけていた。これで負けたらレギュラーシーズンの結果は一体なんだったのか……。一方では「しょせん2位だしなあ」という気持ちがあったのも確かで、CSでの巨人への挑戦権は「オマケ」というくらいの意識もある。それでも大差をつけた下位球団にひっくり返されて奪われるかも、となると気分のよろしいものではない。

10勝のアドバンテージあっても

こうしたことを、大差で優勝した昨季の巨人の身になって考えてみたら……というわけである。

レギュラーシーズンで10.5ゲームの差をつけたはずの中日に巨人が敗れ、リーグ優勝は優勝で変わらないけれど、日本シリーズに進めないとなったら、それこそやりきれないものが残ったはずだ。

巨人に1勝のアドバンテージがあったが、本来10ゲームのアドバンテージがつけられてもいいくらいのものだ。つまり昨年のようなケースではCSを行うこと自体、無理スジだったともいえるのだ。

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