2019年2月16日(土)

選手も興味薄れる? オールスター戦の課題

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2013/7/14 7:00
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この問題はひとつにはファン層の高年齢化にあるのかもしれない。一昔前のプロ野球ファンは、毎日地上波で放送されていることもあり、玄人(くろうと)が多かった。あたかも、自分が監督であるかのように野球を見ていた。だから、監督の采配や選手起用についても的を射た批判があった。

選手の"時価"、反映されにくく

しかし、プロ野球というコンテンツがローカル化していき、玄人ファンは減ってきたように思う。近年は細かいことにああだこうだとは言わずに、地元チームを応援して楽しもうというファンが増えた。

このこと自体は時代の流れだから決して悪くはないのだが、その結果、ファン投票でも、選手の現時点の成績がどうであれ、今までの実績なども評価に入れて、ひいきのチームの選手に投票するようになってしまった。選手の"時価"が反映されにくくなってきたのだ。

例えば今年でいうとセ・リーグの三塁手の宮本慎也(ヤクルト)。一昔前の玄人選考ならば、間違いなくエクトル・ルナ(中日)が選ばれただろう。

もちろん、選ばれた宮本が悪いわけではない。宮本がいい選手であるのは間違いないし、スターとしての実績もある。しかし、今年のオールスターに誰がふさわしいか、となると話は違ってくる。

野球への認識、ファンに変化も

打率が3割6分を超える選手を選ばず、規定打席に達していない打者が選ばれることは野球に対する認識が変わってきたということだろう。もし、何らかの理由でルナが選ばれなかったとしても、その次の選択はDeNAの中村紀洋であるべきだろう。中村は今シーズン、通算2000本安打を記録するなど、堂々3割をマークしている。

セ・リーグの外野手に丸佳浩、広瀬純の広島勢がファン投票で選ばれた。トップ当選のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)はいいとして、この一角にはマット・マートン(阪神)の名があってしかるべきだろう。

丸、広瀬とも好選手である。彼らを選んだのも"民意"であり、結果を尊重したいが、このような結果だと選手がファン投票そのものにステータスを感じない。これは私の意見だけではなく、選手の多くの認識である。こうなってくると、どうしてもオールスターの価値は下がってしまう。

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