納得価格で家を売る 業者に振り回されない心得

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2013/7/14 7:00
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人生で何回もない不動産の売買。購入に労力を注いでも、売却となると業者頼みになりがちだ。しかし任せっぱなしは禁物。業界の慣行に振り回されず、納得して売却するには準備が必要だ。来年4月の消費増税を控え不動産買い替えに関心も高まるなか、担当者の見極め、相場観の養成など自分ができることは多い。

「あれは業者のシナリオだったのだろう」と東京都の小林一郎さん(49、仮名)は振り返る。複数の不動産仲介業者にマンションの査定を頼み、一番高い額を提示した相手と3カ月の媒介契約を結んだ。ところが週1回の報告では「引き合いがありません」の繰り返し。焦ってきたところで「隣のマンションで広い部屋がもっと安く成約した。この値段では難しい」と大幅な値下げを提案された。

改めて相場を調べ直すと、最初の提示額があまりに高すぎた。また熱心に売り込むとの言葉とは裏腹にマンションにビラ1枚入れた形跡がない。「これはおかしい」と契約満了を機に業者を変更し、納得する価格での売却にこぎ着けた。

■利益相反の取引も

東日本不動産流通機構(東京・千代田)のまとめでは、5月の首都圏中古マンションの成約件数は9カ月連続で前年同月を上回った(グラフA)。成約単価(1平方メートル当たり)は2011年2月以来2年3カ月ぶりに40万円台に乗るなど不動産売却への関心は高い。ただ、住宅ジャーナリストの榊淳司氏は「中古住宅の売買では一般にあまり知られていない慣行がある」と指摘する。

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