ワールドカップ(W杯)予選とFIFAコンフェデレーションズカップ(ブラジル)で約1カ月半中断していたJリーグ(J1)が7月6日に再開、猛暑のなか、リーグ中盤の競り合いが始まった。
7月下旬に韓国で東アジアカップがあり、Jリーグ勢を中心に構成された日本代表が出場するため、6日に第14節、10日に第15節、13日に第16節、17日に第17節と4連戦を行い、第18節は31日、第19節は8月3日とやや変則的な日程だ。
■「壊れかけ」チームの浦和再建
第17節で全日程の半分となり、18節はまだ「折り返し」といったところだが、この間の成績で今季の優勝争いが見えてきそうな気がする。
そうしたなかで注目されるのが、第15節を終わって9勝4分け2敗、勝ち点31で2位の浦和レッズだ。
2011年15位。ぎりぎりのところでJ1に残留した「壊れかけ」のチームを、12年にミハイロ・ペトロビッチ監督が引き継ぎ、1年目で3位に躍進、今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦いながらも上位をキープし、2位で中断を迎えた。
サンフレッチェ広島を6シーズン(06~11年)指導、独特の3-4―2-1システムで攻撃的なサッカーを完成させたペトロビッチ監督は、浦和にも同じサッカーを持ち込み、広島では望めなかった豊富な選手層で優勝を目指している。
■日本代表クラス補強、戦力が向上
12年にはドイツのケルンからDF槙野智章(元広島)を補強したが、今年は広島からDF森脇良太、柏レイソルからDF那須大亮、鹿島アントラーズからFW興梠慎三、そしてベガルタ仙台からMF関口訓充と、日本代表クラスの経験と実力をもつ即戦力を補強、それがそのまま戦力アップにつながった。
アンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜F・マリノスの優勝は、Jリーグ27シーズンの歴史でも特筆されるべき出来事だった。
これまでの優勝チームは、多かれ少なかれ、所属選手をうまくかみ合わせた、あるいは
「私のころとは状況が違う。五輪代表監督とA代表監督の兼任は無理だ」
2018年秋、そう語ったのは、フィリップ・トルシエ氏。1998年から2002年まで日本代表監督を務め、2000年のシドニー・オリン
Jリーグ1部(J1)は11月10日までに31節を消化、残りわずか3節となったが、優勝争いも残留争いも大混戦。予断を許さない状況にある。
優勝争いでは、第31節に首位鹿島アントラーズが4位川崎フロンタ