役者の醍醐味、小説家の醍醐味 池井戸潤×東山紀之対談

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2013/7/10 6:30
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 働くとは何か――。池井戸潤氏の『七つの会議』のドラマ化(NHK・7月13日スタート毎週土曜)にあたり、主人公を演じる東山紀之さんと、ストーリーをつくる仕事・演じる仕事、それぞれの醍醐味について語ってもらった。

作家・池井戸潤さん

作家・池井戸潤さん

■ドラマの醍醐味は作り手たちによる"化学反応"

東山 実は妻が先生の大ファンで、今回こうしてお話しさせていただくのを大変喜んでおりました。池井戸さんの『七つの会議』のドラマ化は、僕としては非常に嬉しい仕事です。

池井戸 ありがとうございます。

ドラマ化にあたって思うのは、本は一人で作っていますけど、ドラマは多くの人の手によって作られる。だからそういう人たちの解釈とか、東山さんが演じることによって、僕が想像できないような化学反応が起きるとか、そういうものを期待しています。僕がこの本を書いているときに頭の中にあったイメージではない、東山さんの演技から出てくる新しい物語の解釈、そういったことを楽しみにしています。

東山 実際にぼくが原島万二を演じると聞いたときはどう思われましたか。

池井戸 カッコよすぎる(笑)。原島万二は万年二番手という役どころですからね。万年トップの東山さんがそれをやる。たぶん読者も「カッコよすぎる」って思ってると思います。

■登場人物にリスペクトを持つとリアルに書ける

――原作は12万部のベストセラーになっていて、読者からは登場人物が非常にリアルだという反響が大きいです。

池井戸 この本は、もともとは蕎麦屋で隣に座っていたおじさんたちの会話を盗み聞いて、面白いなと思ったことがきっかけになっています。お昼ごはんを食べに来たサラリーマン二人組が、「知ってる? あいつパワハラ委員会にかけられるらしいよ」と話していた。僕は蕎麦を食べながら「なにーっ!?」って(笑)。そこで二人が議論するんですけど、これが単なるうわさ話じゃなくて、とてもいい会話をしていたんです。以前から会議をテーマに連作短編ができないかと考えていたので、それに結びつけて書いたわけです。

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