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どんなポジションも演じきる J1柏・工藤壮人(上)

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2013/7/6 7:00
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昨春はリカルドロボ、夏にはネットバイアーノ、今春はクレオが柏に加入してきた。「FWを補強するのは僕らでは満足してもらえていないから。もちろん悔しさはある」とFW工藤壮人(23)はいう。昨季、チーム最多の13得点を記録したのだから当然だろう。

求められる働き考え抜き、「役」磨く

右MFに配されることが多い今季も、13試合で8得点を挙げている

右MFに配されることが多い今季も、13試合で8得点を挙げている

だから、新たにCFに座ったクレオとの競争に燃える? 工藤はそうは考えない。「クレオに勝つことが目標ではありませんから。CFで出ることに全力を注ぐのではなく、与えられたポジションで監督の要求に応えることに目を向ける」

折れたわけではない。自分の本来のポジションに執着し、ムキになるより、置かれた場所でいかに機能するかを考えたほうがチームにプラスになる。それが工藤にはわかっている。

柏の育成組織の指導者として中学時代から工藤をみてきた強化部ダイレクターの吉田達磨は「工藤=役者」説を唱える。「どこに置かれても、その役に入り込み、演じきれる。自分を失わずに、頭の回路だけを切り替えられる。いい役者と同じですよ」

それぞれのポジションに求められるプレーのポイントを整理し、確実に実践することで、工藤は役を磨く。今季、右MFに配されることが多くても13試合で8得点できているのは、そのためのキーについて考え抜いているからだろう。

プレーの幅の広がり実感

「右MFはCFと違ってパス回しにかかわらなくてはならない。パスコースに顔を出し続ける。そうしながら、いかにゴール前に入っていくか」。基本的にはゴールから離れた位置にいる。

「だから、ゴール前に入るまでの時間を短縮する必要がある。簡単にパスをさばいて、その後の一歩を速くするとか、速度を緩めず全力で走っていくとか」

その解析が得点につながり、自然にCFを任される頻度が高まった。5月には初めて日本代表にも招集されている。工藤自身、今季はプレーの幅の広がりを感じている。その象徴として2つのゴールを挙げる。

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