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ダイヤモンドの人間学(広澤克実) 交流戦、セ・リーグはなぜこんなに弱いのか

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2013/6/18付
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今年の交流戦も、パ・リーグがセ・リーグを圧倒した。一時は上位6チームがパ・リーグで、下位6チームがセ・リーグという恥ずかしい図式になった。巨人の頑張りで何とか最悪の事態は免れたが、結局は60勝80敗4分けと、セ・リーグが大きく負け越した。

広澤克実氏

広澤克実氏

セ・リーグ勝ち越しは一度だけ

特にDeNAやヤクルト、中日の負け越しが目立つ。リーグの中をみれば今年は中日も下位グループの仲間入りをし、2強と4弱の戦力格差という問題も抱える。巨人、阪神という2大球団の人気に頼らざるを得ない球団経営のツケが回ってこようとしている。

交流戦が始まって今年で9年目となる。表でわかるように、セ・リーグが勝ち越したのは2009年の一度だけ。昨年やっと、巨人がセ・リーグ勢として初めて優勝しただけで、他の年はパ・リーグ勢が制している。この「パ高セ低」状態をどうみるか。

交流戦成績
 引き分け優勝
2005年104勝105勝7ロッテ
06年107勝108勝1ロッテ
07年66勝74勝4日本ハム
08年71勝73勝0ソフトバンク
09年70勝67勝  7ソフトバンク
10年59勝  81勝4オリックス
11年57勝78勝9ソフトバンク
12年66勝67勝11巨人
13年60勝80勝4ソフトバンク

「個のパ」が「組織のセ」を上回る

まず、背景に野球の質があると思う。一言でいえば、緻密な野球で、データを生かしチームワークで戦うのがセ・リーグ。野球自体は粗いが、「個」の力で戦うのがパ・リーグの特徴だ。ストライクとボールの見極めから、バントや走塁まできめ細かな戦いをするセ・リーグの野球は長丁場のレースとなると、強みを発揮するはずだ。

しかし、交流戦は1カードが「2連戦×ホームアンドビジター=4試合」の超短期決戦の連続だ。データもそれほど生きない短期決戦では個人個人の局面の打開力がモノを言う。「組織のセ」を「個のパ」が打ち破ってきたのが、交流戦の歴史なのだ。

両リーグの野球の違いをもたらしているのは何か。理由はいろいろあろうが、指名打者(DH)制も大きな要因かもしれない。

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