2018年12月19日(水)

打球が曲がるならシャフト内ウエートを疑え
クラブデザイナー 喜多和生

(1/3ページ)
2013/7/4 7:00
共有
印刷
その他

自分のスイングに合わないクラブを使っていると、打ったボールが曲がることがよくあります。その原因はいろいろです。シャフトの硬さ、総重量、バランス、ライ角などの要素が影響している場合は、クラブを計測すればわかります。ところが重量やバランスを調整するため、シャフト内に入れたウエートが原因というケースもあります。このケースはクラブを分解してみなければわからないだけに厄介です。しかも、こうした問題を抱えたクラブはみなさんの想像以上に多く存在します。

シャフト内のウエートが原因でボールが曲がることがある。その場合はクラブを分解してみなければわからない

シャフト内のウエートが原因でボールが曲がることがある。その場合はクラブを分解してみなければわからない

製造工程で数グラムのばらつき

クラブヘッドの製造工程では、型から取り出した原型を削っていく過程で数グラムの重量のばらつきが出てしまいます。

絶対避けなければならないのは「重量オーバー」です。重すぎるヘッドは組み立て後の調整が利かないからです。このため、誤差が出るなら軽い方ということで、軽めに仕上がっているヘッドが多いのです。

軽めのヘッドの場合、シャフトやグリップなど部品を組み付けてバランスを出すため、シャフト内にウエートを入れて調整します。

重すぎるウエート、大きな問題に

通常は真ちゅうのピンをシャフトの先端に挿入します。多少のウエート調整なら問題ないのですが、重すぎるウエートが入っていると、大きな問題になりかねません。それはヘッドの重心距離が変化するからです。

アイアンのネック内ウエートの重量
番手23456789P
ピン重量5.55.09.04.54.55.0なしなしなし

(注)単位はグラム

表はアマチュアゴルファーから先日持ち込まれたアイアンのネック内ウエートの重量一覧です。このうち4グラム程度のウエートなら許容範囲ですが、問題は4番アイアンの9グラムになります。

これだけ重量があると、重心距離がオリジナルの設計より4~5ミリくらい短くなってしまいます。重心距離がこれだけ短くなれば、フェースの真ん中で打つとボールは右へすっぽ抜けていくでしょう。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
共有
印刷
その他

ゴルフコラム

スコアアップヘ

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報