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イチローとシアトルのファン結ぶ言葉のない会話
スポーツライター 丹羽政善

(2/3ページ)
2013/6/10 7:00
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熱狂的なヤンキースファンに対し、マリナーズのファンはどこか引いて見ているところがある。そんなことを言っているのだが、その静かな対応に、むしろ温かみを覚えたようだ。

「ボリュームとかトーンは別として、質としては」

特別な場所であることは変わらない

それに対しイチローは、「感謝の気持ちを自分なりに、心の中で唱えながら」打席に入ったという。

そして改めて思った。「(ここは) 気持ちよくやらせてもらえる。意図的な嫌がらせとか、全くないから。相手としてくると、それがより鮮明になる」

イチローにとっての特別な場所。そのことはこれからも変わらないのだろう。

さて、筆者にとってもセーフコ・フィールドは久々だったが、球場に向かう車の中でラジオを聞いていると、スポーツラジオ局のパーソナリティーが、こんな話をしていた。

「イチローが来ても、さほどファンは大きな声援を送らないだろうし、そのためにわざわざ来ることはない。イチローはもう過去の人だ」

さらに言う。「彼は英語で自分の考えていることを伝えようとしなかった。インタビューは常に通訳を使っていた。だからファンは、親近感を覚えないんだ」

ファンとの間に言葉の壁はあるか

人そのものが少なく、結果として大きな声援がなかったということに関しては、その通りとなった。空席が目立ったことは、それはイチローのせいではないにしても、取り方によっては、そうとも取れる。

ただ、言葉の問題についてはどうだろう。

イチローに対する声援に、彼が言うようにボリュームやトーンは低くとも、言葉の壁など存在しただろうか。

そもそも言葉が、必要なのか?

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