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守護神の大役 レッドソックス・田沢、開花の予感
スポーツライター 杉浦大介

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2013/5/13 7:00
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米球界入りして5年目のレッドソックス・田沢純一(26)が、才能を大きく開花させようとしている。2010年4月に右肘を手術してから順調に回復した本格派右腕は今季初めて開幕をメジャーで迎え、5月上旬にはチームの新たなクローザーに指名された。真っ向勝負で大リーガーを圧倒できる数少ない日本人投手は、名門復活を目指すチームをこのまま支えられるだろうか。(記録は11日現在)

実績ある救援投手が相次ぎ故障

田沢にクローザーの大役を任せることをファレル監督が明言したのは7日のこと。この時点まで田沢はチーム最多の16試合に登板して2勝1敗、防御率2.51という優れた数字を残していた。

ベイリー、ハンラハンといった実績あるリリーフ投手が相次ぎ故障し戦線離脱したがゆえの代役だが、その投球内容が評価された上での昇格だった。

昨季も37試合で44回に投げて、45奪三振、防御率1.43。奪三振と与四死球それぞれの比率では、40イニング以上投げたメジャーの全投手の中でトップだったのだからその内容の良さがわかる。

昨季、バレンタイン監督の指揮のもと、レッドソックスは69勝93敗と惨敗したが、終盤戦には辛口のボストンの地元メディアの間からも「無残だった今シーズンで最大の収穫は田沢」といった声が出ていた。

右肘手術、試練にも立ち止まらず

社会人野球でトップクラスの実績を残しながら、田沢は日本プロ球界を経ずに米球界に進んだ。1年目の09年からメジャー入りを果たすなど好スタートを切ったが、10年4月に右肘にトミー・ジョン手術を受けることになった。20代前半で大きな試練に直面したが、ここで立ち止まることはなかった。

手術から1年5カ月後の11年9月にメジャー復帰を果たすと、特に昨季の後半戦では"快刀乱麻"とも呼べる投球内容だった。5年目の今季、初の開幕メジャー入りを果たし、ヤンキースとの開幕シリーズではイチローも抑え込んだ。

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